農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

福島訪問記その2

2009-06-09 21:00:34 | 日本不耕起栽培普及会

福島訪問記

2009.6.1 鳥井、今井、澤村訪問

郡山市逢瀬町多田野本郷102

中村和夫、喜代夫妻そして息子の直己さん

豆腐のオカラを業者から定期的に回収、米ヌカペレットを作る、フォークリフト、乾燥機などを使いグループの共同作業で行っている。

コナギのチェーン除草に期待をかけ、田植え後の2週間に近所の人を頼んで心がけている。

これまで除草機を使ってきたが、手押し、乗用と試してきたが冬期湛水してトロトロ層が多くなると稲をつぶしてしまい欠株を増やしていた。今回のチェーン除草で大半のコナギを浮き上がらせれば大変助かる。

おうちゃく農業ということでエネルギーを使わないでお米を作ることをすすめてきて、息子さん夫婦にも岩澤信夫の自然耕塾に昨年かよってもらい、昨年から息子担当の水田と区別してやらしている。スズメノテッポウなどの除草を手取りしたが、まわりの慣行をやっている人は水田には入らないから土日は回りの目があるから平日を除草の日にあてている。有機にこだわった農法を含め10人はいたが、雑草との対処がたいへんで他は一人やめ二人やめで普通の人に戻っている。

紙マルチも紙代がかかるし自然にやさしくないということで、行政の補助(17,00018,000)で続けているテイエン地区があるが国の基準でJASに対し認証がはずされる可能性があるので紙マルチの将来性も疑問である。

普及会として漢方18番を使い米の味が向上するということだが、45万円はかかるので経費上負担がかかりすぎる。中村さんの家は伝統の残る古民家を改造したものであるが、夏は涼しく都会からのグリーンツーリズムとしての接客には適している。「冬は寒くて都会の人には向かないと思う。」との中村さんの言に、北欧の厳冬期のアイスホテルが1泊3万円でも人気上々というご時勢だから売り込み方次第で価値が見直されるはずとの声も出た。

白鳥の訪れる水田、鳥インフルエンザ以来逆風ふいて餌づけの人が減り最盛期の300羽以上が今では半分程度であるが、白鳥は大きくダイナミックであるから人を引きつける効果はある。

米作りの面からは、水田が部分的に深くなり毎年土の移動が必要になる事態で、白鳥米であって不耕起米とはちょっと異なっているようでもあるが不耕起用の苗で慣行栽培との違いがある。

息子さんの悩みは香取の藤崎さんの水田と比較し、温度が低く稲ワラ腐熟が悪く田植え後も前年度のものが残り、水中分解でガスが発生し、そのガスで植えたばかりの苗に支障を受けているようである。部分的に風で集まった場所で被害が出ていることである。

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