農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

冬期湛水田での雑草

2014-03-24 09:20:14 | 日本不耕起栽培普及会

佐倉・和田地区の藤井毅さんは南部営農組合を経営し30ヘクタールを管理されているが2年前不耕起栽培の塾に藤崎言行さんと神崎に通われた。そこでこの2年冬期湛水・不耕起栽培を実践されたが、もちろん1年目1ヘクタール、2年目3ヘクタールであったが1年目が終わった時感想を聞いたらとにかくヒエの発生が少なかった、慣行では除草剤を投与するがそれでもヒエの発生が条件によって必ず発生する。冬期湛水で雑草がおさえられるなら最高であると確信した。それで2年目は面積をふやした。79歳という年にも係わらず挑戦する藤井さんに大変な若さを感じた。

冬期湛水条件でも雑草の種類はその地域の土の種類、肥沃差これまでの栽培の履歴によって変わって来る。多古のT-S水田では9年目であるが始める時点では雑草だらけであったがコナギ、オモダカが2,3年はおおかったがしだいにコナギだけになりそれも6月以降の米の栽培期間には影響ないじきから発生する。現在は水田の畦周辺からキシュウスズメノヒエ(ヤベイズル)が幅をきかしている。また同じ多古の天井田では冬期湛水が完璧には出来ない水田であるがミゾソバ、コナギ、ヘラオオバコ、アメリカセンダンなどが増えつつあり、2年まえから1枚の水田でマツバエが増殖ちゅうである。土水路で暗渠もなく深い田んぼになるということで冬期湛水ができない場所であったり、栽培時水が保てないというハンデを背負っている。基本的には冬期湛水が雑草を押さえ若い人たちが参入しやすい技術であることにはかわりない。


最新の画像もっと見る