Dominic Miller "Silent Light" ECM, 2017.
ジャズ。なんだけど、メインはアコギソロで薄いパーカッションが少々という編成。Windham Hillあたりのニューエイジ音楽に感覚が近い。Stingのバンドに所属しているとのことだが、個人的にStingに興味がないので全然知らなかった。ソロ作品もすでに何枚か出しているようだが、ECMからの発行ということで目に留まった。
おそらくクラシックギターを弾いているのに、曲のせいかスチール弦のフォークギターを弾いているかのように錯覚してしまう瞬間がある。なんとなく音色が鋭い。ECMにはRalph Townerというアコギの名手がいるが、Townerほど冷たい印象はない。けれども温かいかと言えばそうでもない。アルゼンチン出身ということでラテンのモード感を期待したが、そうした要素もまったく感じない。とにかく清涼であり、アメリカのフォーク/カントリー系の延長線上にある器楽曲、という印象である。巧いし曲も悪くないのだが、強い印象には欠ける。
ただし、この全体的な味付けの薄さは繰り返し聴くのには向いているかもしれない。流しっぱなしにしていても耳障りとならず、BGMとしての機能性は高いと言える。William Ackermanあたりが好きな人には向いているだろう。
ジャズ。なんだけど、メインはアコギソロで薄いパーカッションが少々という編成。Windham Hillあたりのニューエイジ音楽に感覚が近い。Stingのバンドに所属しているとのことだが、個人的にStingに興味がないので全然知らなかった。ソロ作品もすでに何枚か出しているようだが、ECMからの発行ということで目に留まった。
おそらくクラシックギターを弾いているのに、曲のせいかスチール弦のフォークギターを弾いているかのように錯覚してしまう瞬間がある。なんとなく音色が鋭い。ECMにはRalph Townerというアコギの名手がいるが、Townerほど冷たい印象はない。けれども温かいかと言えばそうでもない。アルゼンチン出身ということでラテンのモード感を期待したが、そうした要素もまったく感じない。とにかく清涼であり、アメリカのフォーク/カントリー系の延長線上にある器楽曲、という印象である。巧いし曲も悪くないのだが、強い印象には欠ける。
ただし、この全体的な味付けの薄さは繰り返し聴くのには向いているかもしれない。流しっぱなしにしていても耳障りとならず、BGMとしての機能性は高いと言える。William Ackermanあたりが好きな人には向いているだろう。