29Lib 分館

図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

洗練度を高めるも商業的には不発だった新感覚ソウル

2017-03-10 20:29:31 | 音盤ノート
Jiva "Day Into Night" Solunari Music, 2007.

  R&B。Khari Simmons率いる米アトランタのソウル・バンドの二作目。洗練された人力グルーヴを作りだすバンド演奏で、ボーカルも数人入れ代わり立ち代わりで飽きさせない。けれども売れなかったみたいで、その後しばらく活動停止している。

  前作Sun & Moonに比べると、ボサノバ感は後退している。代わってシンセサイザーが目立ち、よりフュージョンに近づいたという印象。どの曲もクオリティが高いけれども、これぞというキラーチューンが無いのは前作と同じ。鮮やかで巧いのだけれどもインパクトがない。上品過ぎるのかもしれないなあ。

  P-Vineによる日本盤解説ではインコグニートが引き合いに出されているが、確かにUKソウルっぽい。なお日本盤にはボートラが一曲付されている。昨年、バンド名をKhari Cabral & Jivaに変えての三作目を発行しているが、Amazon.co.jpでの扱いがない。日本盤も出ないみたいだし、日の目をみないままこのまま埋もれてゆくのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする