29Lib 分館

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静岡市内にある常葉短大の「他県人会」

2011-11-11 21:33:04 | チラシの裏
  都内や関西地区にある有名大学ならば、全国から学生が集まることもあって、県別に「県人会」なる互助組織が存在している。しかし、僕の勤務する常葉短大は、地方の無名私大ということもあって、全国から学生が集まるようなところではない。一学年400人ほどいるうち、97%が静岡県内出身者である。残り3%の10人強では県別に組織を維持できない。そういうわけで、静岡県外出身者が協力して「他県人会」なる組織を立ち上げている。

  残念ながら、他県人会では、就職のためのコネクションづくりという、普通の大学県人会ならば持っている機能を有しない。そういう面での魅力は無い。だが、互助組織という面ではそれなりにうまく行っている。会員は、お互いを借間に呼び合ったりして、いろいろ情報交換しているようである。親元から離れ、慣れない土地でアパート暮しや寮暮しをするという境遇が同じならば、必ずしも同郷でなくてもいいのである。発足してまだ二年ということもあって、卒業生ネットワークは充実していないが、今後そういうのも構築できれば理想的である。

  さて、この他県人会。普段はひっそりと活動、というか会として公式に活動するようなことは三か月に一回も無く、他の学生の目にもつかない。だが、学園祭ではそれなりの存在感を示す。物産展を開き、他県人会員学生の出身地の特産品を売るのである。物産展は、静岡に異文化の風を吹き込むささやかな貢献といったところだろう。明日から二日間の学園祭が始まり、年に一度の大々的なアピールの機会である。言い忘れたが、僕がこの会の顧問をしている。
コメント
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