ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

豊中のレトロなお店 「香月堂」ほか

2012-01-19 00:22:44 | まち歩き

「ティー&ラウンジ ミキ」以外にも阪急豊中駅周辺にはレトロなお店が多く、その中からこの日写真に収めた幾つかを紹介します。

まずは「ティー&ラウンジ ミキ」のすぐ近くの和菓子屋さん「香月堂」です。字体も素晴らしい看板、石を敷き詰めた床、ショーケースなどが実に良い味わいです。遠くからチラリと拝見しただけですが、ショーケースが最大の見ものでしょうか。石と木(細い丸材)を用いた台座、斜めになったガラス、そしてちょっと分かりにくいのですが、側面が手斧(ちょうな)仕上のような天板など素晴らしいです。この佇まいは、少なくとも40~50年くらいは営業されているのかなと思います。もっと時間をかけてあちこち歩けば、他にもレトロなお店が多数ありそうです。

P1060728_t P1060730_t P1060730_t2

レトロ喫茶と思われるお店です。
「Silvia(シルヴィア)」、「バラ園」、「サントス」など。
今度また豊中に行ったときにはどのお店に入ろうかと考えるのも楽しいですね。

P1060643_t P1060644_t P1060731_t P1060732_t


ティー&ラウンジ ミキ(豊中)

2012-01-17 23:34:23 | レトロ喫茶、純喫茶

梅花学園(梅花中学校・高等学校)への行き帰りの際、道路沿いあるいは少し横に入ったところにレトロ喫茶などが多いことに気づきました。きちんと確かめたわけではありませんが、4~5軒あったと思います。

全てのお店に入る訳にもいかず、私が入ったのが駅近くの少し横手の道にあった「ティー&ラウンジ ミキ」でした。ここを選んだ理由は、正面のデザイン&シェイプがシンプルながらも良かったこと、階段や天井(or梁)のカーブ、照明の様子などがガラス越しにチラッと見えことからです。

P1060722_t P1060725_t

2階へ上がる階段と吹き抜け部は伸びやかです。

P1060719_t P1060717_t

一番奥の席からの眺めです。1階のフロアは正面から2段下がったところにあります。天井やカウンター周りのカーブが良いですねえ。照明もええ感じです。

P1060702_t P1060700_t P1060713_t P1060714_t P1060707_t

ラウンジともなっているだけに夜はお酒も飲めるようで、ウィスキーや焼酎などのボトルも多数並んでいました。この日私が頼んだのは、珍しくホットミルクティーでした。

P1060721_t

お店の方に少し話を伺うと、オーナーが替わられたりしたようで(?)、当初からは40年近く経っているとのことでした。 デザインは全体的にシンプルで軽やかです。素材の使い方や曲面の使用などは村野藤吾的な感じもすると言えるでしょうか。なかなか素晴らしいお店で、見所も多かったです。


梅花中学校・高等学校の円形校舎

2012-01-15 23:26:05 | 近代建築

昨日、豊中の梅花中学校・高等学校の円形校舎を見てきました。大阪に残っている円形校舎では比較的行きやすいところにあるのですが、これまで未見だったものです。

阪急・豊中駅からは徒歩20分くらいでしょうか。以前、見学したカトリック豊中教会を越えて5分くらいのところにあります。おー、見えてきました。かなり規模が大きく迫力があります。

P1060620_t

この日は入学試験日だったようで、時刻はやや遅く昼前だったのですが、あまり邪魔にならないように正門前での長居は遠慮しました。

P1060619_t

なかなかの本格派で、円形校舎として全体的には、清風学園誉田中学校曙川中学校を合わせたような感じでしょうか。これらはいずれも4階建です。

P1060611_t P1060608_t

特徴的なのは外観の一部に凹凸の変化を持たせていることでしょうか。4階は他の階よりも壁面(窓面)が少し飛び出しており(これは他でも例があります)、更に西側と東側の一部のみ、飛び出した面がそのまま下の階まで立ち下がっています。

P1060606_t

中央部にはやはり螺旋階段があると思われますが、東側には外部階段があり、さらに飛び出した面の内側にも階段があるようです。これらが当初からのものなのか、後の改造なのかが気になります。

P1060607_t P1060592_t P1060595_t P1060597_t

また、屋上というか屋根面に上がるための階段とペントハウス的なものがあるようです。これらは点検用なのでしょうね。

P1060615_t

この日は曇り空で写真的には冴えがありませんでした。できれば天気の良い日に再訪して、光輝く円形校舎の美しい写真を撮りたいものです。
さて、この後は駅に戻るまでの道中、少し横道にそれたりしながらまち歩きを楽しみました。今回も色々と発見があって楽しかったです。それらについては別記事で。 


京阪滝井駅、滝井小学校

2012-01-14 00:52:46 | 近代建築

お昼をはさんで次は守口市立滝井小学校を目指します。
滝井駅まで電車で移動して下車し、階段をおりかけると・・・おおっ?アーチです。駅構造でアーチはそう珍しくないかもしれません。ですが、3枚目の写真などはなかなか良い眺めです。開業は1931年(昭和6年)とのことで、このあたりは当時からのものでしょうか。古くからある他の駅はどうなんでしょね。

P1060464_t P1060465_t P1060462_t

滝井小学校は徒歩数分のところにあります。
ここは体育館でしょうか。

P1060492_t P1060491_t

門は2箇所あるようです。
こちらは4つ辻のコーナー部にあります。

P1060484_t

こちらの門柱にはちょっと変わった装飾が施されていて印象的です。

P1060468_t

こちらは門扉などはおとなし目ですが(そこは写っていません)、玄関まわりは立派です。重厚さと軽やかさがうまく同居している気がします。校舎3階の細長い3連アーチ窓はビューティフル。”瀧”井小学校となっていますね。

P1060474_t P1060470_t P1060477_t

外周の低い塀にはこのような装飾が施されています。
校章ではなさそうですし(?)、このデザインにはどんな意味があるのかな?

P1060487_t P1060485_t

学校のホームページを見ると校内側もなかなか味わい深そうです。
現校舎はいつ頃建てられたのでしょうね。

ここまでで約2時間半の探訪でしたが、この日も色々と見どころが多く収穫大でした。


守口探訪、茶房「石乃」ほか

2012-01-12 23:37:33 | まち歩き

守口市探訪の続きです。

当初目的地の小学校が既に建て替えられていたため駅に戻ることにし、帰りは別の道を通ってみました。

えらく背が高くて立派な門柱が目につきました。家も手前は改装されているようですが、門扉も含めてちょっと不自然なバランスです。

P1060428_t P1060429_t

で、あたりを見回すと、同様な門柱を持つ長屋と思われる住宅がありました。更に門柱が異なったタイプ(背が低い)のお宅もあり、なるほどこの辺りはかつて前庭付きの長屋が並んでいたものと思われます。

P1060430_t P1060431_t

そろそろお昼です。そこで目に止まったのがこちらの茶房「石乃」です。名前からして和風ですし、ショーウィンドウも独特の雰囲気ですが、抹茶や甘み処といった完全な和風喫茶(?)ではなくコーヒーも飲めるみたいです。中の照明も良さ気。


P1060455_t P1060454_t  P1060453_t

お店に入ってみると・・・ほおーっ、和風基調ですが洋風のテイストもあり、これまでにあまり見たことのない佇まいです。カウンターの中は寿司屋か和風料理店のような感じでしょうか。これは興味深い!

P1060438_t P1060444_t

お店の方に少し話を伺うと、2月で40周年とのことで、以前は内装(天井など)ももっと和風だったそうです。カウンター下部やテーブル席の腰壁には渋い色の竹が使われ、何ともいえない良い味を出していますね。

P1060447_t P1060450_t

障子のほの暗さも素晴らしいです。

P1060442_t P1060452_t

壁面照明の傘に使われているのはセルロイドでしょうか?爪でちょっとコツコツと叩かせてもらったのですが、セルロイドなのか他のプラスチックなのか、はたまた貝のようなものかよく分かりませんでした。セルロイドは一般的に熱に弱いはずですが、照明による熱くらいなら大丈夫なのかな?

P1060439_t

中の白熱灯の色で照明全体の色合いも変わり、それも良い感じです。

P1060440_t P1060441_t P1060451_t 

「石乃」さんではお話を伺いながらカレーライスを頂き、ホットコーヒーを飲んでくつろぎました。確か2/14・15に40周年記念でお店も飾り付けをされる(?)とのことで、ぜひ来てくださいと誘って頂きました。ただ、平日だとちょっと行けないんですよねえ。。。

◎貝ステンドの照明について(2012-01-17追加)

   ぷにょさんから「疑いもなく貝ステンドと思ってました」とのコメントを
   頂いた照明ですが、以前、阿倍野元町で休憩した
   コーヒーショップ「ピエロ」で見たものと非常によく似ています。
   デザインは殆ど同じで、1片1片の形と大きさが若干異なるようです。
   で、「ピエロ」では傘が下向き、「ミキ」では上向きとなっています。
   「ピエロ」では貝で作られていると聞いたので、「ミキ」のステンドも
   やはり貝製なのでしょう。ひょんなところで繋がりました。これもまた
   面白いですね。