ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

影踏み(横山秀夫)

2005-02-21 19:00:00 | 17:や行の作家
kagehumi-1影踏み(詳伝社)

”ノビカベ”ことノビ師の真壁修一が全編の主人公。全7編の各編ごとに短いエピソードが完結しながらストーリーが展開していく。

内耳に住みついた(?)亡き双子の弟・啓二との会話が不思議な雰囲気を醸し出す。一種の二重人格ものともとれますね。
数字の記憶に抜群の才能を示す啓二が重要な役割を演じていましたが、横山作品としては異色の描き方か。
様々な出来事・事件にはさりげなく伏線が張られていましたが、読んでいる途中は殆ど気づかずじまいでした。
天才的なカンでそれに気づく真壁には完敗。

全体としての評価は”まずまずかな?”と思いましたが、恋人の保母・安西久子はなかなか魅力的でgood。



2週間ぶりのRUN

2005-02-21 12:35:00 | スポーツ
昨日は月1回の例会日でした。
先々週は風邪で完全にダウン、先週もまだグズグズしていたこともあって2週間ぶりのRUNとなりました。

3/6の篠山フルは「完走が目標」という情けない状態ですが、致し方なし。ランニング仲間も皆総じて練習不足のようで弱気発言が多かったですね。
今日のタイムは1周2.8km強のコースを
17’00” 16’05” 15’24” 14’37” 13’11”
で5周しました。
ペース的にはそう速くなかったのですが、後半の4周目・5周目でグッとペースを上げたのが体力ガタ落ちの身体にはこたえました。
計画ではゆっくり6~7周して少しでも距離に対する不安感を取り除きたかったのですが、ペースUPがこたえて5周までで疲労困憊のためThe END。走前の予想よりは身体・脚は動きましたが本番が大いに不安です。

午後からは長男のサッカーの試合観戦(といっても練習試合みたいなものでしたが)。
全4試合のうち、どの試合のいつ頃出場するのかが分からなかったため結局1時頃から5時過ぎまで屋外のグランドをウロウロしてました。
うー、さぶかった。。。
また風邪をひいていないか心配です。



モリコーネと須川展也

2005-02-19 00:12:17 | 映画
sugawa-1「モリコーネ」(須川展也)

E・モリコーネの名曲と須川展也のサックスが出会った名盤。
夜寝るときによく聴いているのですが、とにかくメロディが美しくて毎回酔いしれています。
昔から映画が好きで映画音楽もよく聴いていたのですが、このような素晴らしいアルバムにはゴキゲンになっちゃいますね。
感覚的には、モリコーネは映画という枠を、須川はクラシック・ジャズという枠を超えたセッションとも言えるでしょうか。
「ガブリエルズ・オーボエ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ニュー・シネマ・パラダイス」「フォー・フレンズ」
須川展也はソプラノ、アルト、テナー・サクソフォンを使い分けて実に美しい旋律を聴かせてくれます。
魂を揺さぶられる名演といったら言い過ぎでしょうか?




真相(横山秀夫)

2005-02-17 21:54:16 | 17:や行の作家
sinsou-1真相(双葉社)
★★☆:50点

横山秀夫、どうした!?
2002年頃初出の作品集なので、今頃どうしたと書くのもおかしいのですが、こう書かずにはおれません。
とても「陰の季節」「動機」「第三の時効」「クライマーズ・ハイ」といった傑作群を書いた作家の作品とは思えなかったです。
警察組織内部を描いた作品だけが素晴らしいのではないことは、新聞社を題材にした「クライマーズ・ハイ」でも分かっているのですが・・・。
人物描写は平凡だし、横山作品独特の熱気も全然感じられず。
題材的にも何か気分が悪くなるようなものが多くて、全く感情移入できずじまいでした。
何じゃこれはと思いながら通勤の電車内で1日で読み終えてしまった。。。

謎解き的なところにほんの僅か見所があったくらいで、全5編中、表題作のみが合格ラインギイギリでしょうか?
これまで「深追い」を最下位にランキングしていたのですが、本作は更にその下ですね。グスンです。

で・す・が!
傑作群は綺羅星のごとく輝いていますし、私にとっての打率は4割を超えていますので、次の作品に期待します!


トロイ

2005-02-15 19:00:00 | 映画
troy-1実は私が一番良かったと思ったのはトロイ王のピーター・オトゥール。映画を見始めるまで、この名優(「アラビアのロレンス」などで有名ですね)が出演していることを知りませんでした。
アキレスに破れた息子・ヘクトルの亡骸をひきとるべく、夜の闇に乗じて単身敵陣に忍び込み、アキレスのテントを訪れる。
まずこのシーンにうなりました。勇気を奮ってというのではなく、老いた王が最愛の息子を弔いたい、その一念のみで行ってしまった哀れさが秀逸。
ラスト、火の海となったトロイの街を見ておののき、悔やみ、涙するトロイ王。そして名もなき一兵士の剣に倒れる。ここの哀感も見事でした。

ブラッド・ピット演じるアキレスも悪くなかったとは思いますが、異様なほどに強すぎ。肉弾戦であれだけ敵に囲まれながらも勝ち続けるのは、映画とはいえちょっと・・・。まあ「リング」でも主人公たちは殆ど不死身でしたが(^_^)。同じ英雄でありながらヘクトルの方が人間らしくて良かったですね。これは好みの問題でしょうが・・・。

肉弾戦を主体とした戦いのシーンは「グラディエーター」や「ロード・オブ・ザ・リング」と似た感じで迫力あり。
有名な木馬作戦を考えつき準備する部分がえらくアッサリしていたのは意外でした。ここはもっと劇的に描かれると予想していたので。

トータルの採点は70点くらいかなという気もしますが、十分に楽しめたこととピーター・オトゥールに敬意を表して75~80点。