新聞は検閲をしている

「軍から手榴弾を渡されても、自爆するには自分の意思で手榴弾のピンを抜かなくてはならない。自分や家族の命を奪うのである。想像を絶する決意がなければ手榴弾のピンを抜くことができるものではない。
自決する時にピンを抜く決意をさせたのは天皇崇拝の思想であった。天皇崇拝は沖縄に元々ある思想ではない。明治以後の教育と啓蒙によって育んだ思想である。
戦前の沖縄の教員や公務員は徹底して天皇崇拝の教育や啓蒙活動をやった。沖縄の住民の心に天皇崇拝の思想を強制的に植え付けたのは教員と公務員である。
手榴弾を渡して自爆するように指示をしたのは日本軍である。そして、手榴弾のピンを抜く決意をさせたのは天皇崇拝の教育や啓蒙を徹底してやった沖縄の教員や公務員である。
この外と内の両方からの強制によって集団自決の悲劇は起こった。」

 上記の文章は沖縄の新聞に投稿したら掲載されなかった。

 集団自決について、一方的に日本軍の責任にするのは、「自殺」を軽視しているこどであることに沖縄の知識人は気づいていない。
 自殺は強制だけでは実行されない。最終的には自分で死を選択するのが自殺である。集団自決は沖縄の抱えている深く重い運命が内臓している。

 
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