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独裁30年、ムバラク政権崩壊





 ムバラク大統領の辞任表明を発表するスレイマン副大統領(国営テレビの映像から、AP) 【カイロ=新居益】エジプトのスレイマン副大統領は11日夜(日本時間12日未明)、国営テレビを通じて演説を行い、ムバラク大統領が辞任し、全権を軍最高評議会に移譲したと表明した。

 AFP通信によると、大統領は11日、東部の保養地シャルムエルシェイクに移動した。これにより、30年にわたってエジプトに強権体制を敷いてきたムバラク政権は崩壊した。チュニジアで始まった政変は中東アラブの盟主エジプトでも体制崩壊につながった。周辺諸国に波紋が広がることは必至で、米国は対中東政策の根本的な見直しを迫られることになった。

 スレイマン副大統領は声明で、「我が国が直面している困難な状況を勘案して、大統領は辞任を決意した」と述べた。ムバラク大統領は10日の演説では、「私は憲法と国民の利益を守る責任を負い続ける」とし、今年9月の次期大統領選まで職にとどまる意向を改めて表明し、即時辞任を拒否していた。

(2011年2月12日01時15分 読売新聞)

よかった。エジプトの民主化はアフリカ・中東の民主化に大きな影響を与える。アフリカ・中東に自由と平和を!
多くの若い女性の参加で、女性解放も実現するだろう。
よかったよかった。

中国の民主化も早まると思う。そうなれば沖縄のアメリカ軍基地の縮小も進む。
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エジプト民主化 また半歩前進

<エジプト>ムバラク大統領、首都脱出 国内保養地に


 【カイロ伊藤智永】エジプトのムバラク大統領(82)は11日、家族とともに首都カイロの大統領宮殿を離れ、同国東部の保養地シャルムエルシェイクに到着した。AFP通信など複数のメディアが伝えた。ムバラク氏はこれに先立ち10日深夜(日本時間11日早朝)に国営テレビで演説、即時辞任を拒否し、9月の次期大統領選まで大統領職にとどまると明言。憲法に基づきスレイマン副大統領に大統領権限を移譲する考えも表明した。首都を離れて国政の第一線から退く意向とみられるが、反政府勢力はあくまで即時辞任を求めており、各地の大規模デモが収束する可能性は低い。

 ◇即時退陣を拒否

 ムバラク氏は10日夜の演説で、政権内にも広がっていた即時退陣論を拒否し、9月の次期大統領選で平和的な権力移行を実現するまで大統領職にとどまると表明。次期大統領選への不出馬を確認した上で、「外国の圧力には屈しない」と即時退陣論を退け、憲法改正や情勢安定後の非常事態宣言解除など権力移行のための民主化に向けた努力を強調した。

 ムバラク氏は「市民の要求は正当だ」とも語り、デモでの犠牲者と遺族に哀悼の意を表明した。また「私はこの国で生まれ、この国で死ぬ」と国外脱出の可能性を否定した。

 直後にスレイマン副大統領も演説。「変革は始まった」として権力移行を主導すると表明。「対話の扉は開かれている」と野党勢力との協議継続を約束し、デモの参加者に「帰宅して職場に復帰しよう」と呼び掛けた。

 10日夜にムバラク氏の緊急演説が予告されると、カイロのタハリール広場には、深夜にもかかわらず家族連れや女性だけのグループなどこれまでより幅広い層の市民が集結。退陣表明を期待して広場に集まった過去最多とみられる数十万人の市民は、ムバラク氏の演説が終わると「辞めろ、辞めろ」などと怒りの声を上げた。

 11日に再開された金曜礼拝後のデモでは即時退陣要求が一層激しさを増し、AFP通信によると全土で100万人以上が参加。即時退陣を求めるカイロでのデモはタハリール広場のみならず大統領宮殿周辺にまで広がった。

 ムバラク氏の演説を受け、動向が注目されていた軍は11日午前、最高評議会を開催。終了後に声明を発表し、副大統領への権限移譲や憲法改正といったムバラク氏の取り組みを支持する方針を明らかにした。「現在の状態が終わること」を条件に、30年前に発令されたままの非常事態宣言の解除も約束した。

 毎日新聞 2月11日(金)23時25分配信
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エジプト民主化へ半歩前進

ムバラク大統領、権限委譲へ…即時辞任は拒否

. 【カイロ=新居益】エジプトのムバラク大統領は10日深夜(日本時間11日早朝)、国営テレビを通じて演説し、「憲法の規定に基づき副大統領に権限を委ねることを決めた」と述べた。しかし、デモ隊の要求する即時辞任は拒否、今年9月の大統領選まで職にとどまる意向を示した。


 大統領の演説に先立ち、シャフィク首相が英BBC放送に、大統領が辞任する可能性を示していたため、反体制デモの参加者の間では辞任への期待が高まっていた。

(2011年2月11日07時06分 読売新聞)

権限委譲を宣言したのだから、ムバラク大統領の独裁政治の終焉宣言をしたのと同じだ。
反体制デモは労働者のストにまで拡大した。反体制の勢力は拡大する一方だ。もう、警察も軍も反体制デモを制圧することはできない。
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民主化のため「死ぬ用意ある」 エジプト


 【カイロ時事】エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で続く反体制デモで「英雄」として注目を浴びているインターネット検索最大手グーグルの地域幹部ワエル・ゴニム氏(30)は10日までにCNNテレビのインタビューで、エジプトの民主化のために「死ぬ用意がある」と言い切った。
 ゴニム氏は1月25日に始まったデモを主導した一人で、12日間にわたって治安当局に拘束されていたが、7日に釈放された後、テレビのインタビューに登場。これに触発された多くの若者が加わり、同氏自身も参加した8日の同広場でのデモは過去最大規模に膨れ上がった。
 ゴニム氏はインタビューで「私は世界一の企業に勤め、最高の妻に恵まれ、子供たちを愛している。しかし、私の夢を実現するためこれらすべてを失ってもよい」と語った。 

時事通信 2月10日(木)20時35分配信
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再び緊張が高まってきたエジプト情勢

TBS系(JNN) 2月10日(木)6時51分配信(10日04:41)最終更新:2月10日(木)6時51分

今度の反体制デモは若者たちが引き起こしたデモだ。その若者たちをないがしろにして政治改革をしようとしていることに若者たちが再び立ち上がった。
若者たちは代表を決めて政治に参加しようとしている。数十万人のデモでありながら破壊やテロ行動のないデモは本当の民主化運動であり、若者たちの代表も政府との交渉の場に参加させるべきだ。

しかし、長引くデモに政府のほうもイライラしてきて、軍のクーデターの可能性まで口にするようになった。エジプト情勢は微妙な状況になってきた。

軍のクーデターは絶対に回避するべきだ。軍がクーデターを起こして政権を握ったら、民主主義国家の創立が危うくなる。

エジプトはこれからが正念場だ。



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エジプトの若者が求めているのは民主主義革命

【津山恵子のアメリカ最新事情】
エジプトでデモに女性が参加するということ

 「革命」や「蜂起」と呼ぶのはたやすい。しかし、エジプトの人々が求めているのは、ムバラク大統領政権を倒すだけでなく、女性の行動範囲を拡大する、言論の自由など、実に多くの権利の向上や改善が含まれている。

 「もしかしたら、私たちは、自由、正義、名誉、人間としての尊厳を持つことができるのかもしれない」

 エジプト人女性政治活動家アスマ・マーフーズさん(26)のフェイスブックのビデオはこう始まる。私たちのように民主主義社会に生まれ、生活していると、正義や人間としての尊厳が何たるか、漠然としか考えたことがないが、彼女には恐らくそれが何か、明確な定義がある。

 彼女は、デモの引き金となった「4月6日運動」(若者が中心の草の根グループ)の創立メンバーの一人。これまでも、フェイスブックで自分のメッセージを発してきたが、自分の顔を映したビデオを出すのは、さすがに不安だったという。

 エジプトでは、女性では男性の家族に服従し、目立った行為をしないように育てられるという。ビデオを出すことで、家族が危険にさらされる可能性もある。

 しかし、マーフーズさんは、4人のエジプト人が家族を養えない貧困と屈辱の中で焼身自殺を図ったのを見て、「今は躊躇(ちゅうちょ)するべきときではない」と思い、1月25日の大規模デモにタハリール広場に行こうと若者に呼び掛けるビデオを作成した。

 「私は自分独りでもプラカードを持って広場に行きます。家にいてフェイスブックで情報を待っているのは罪です。広場に行って変化を起こしましょう」

 実は、エジプトでデモが始まった初期、報道写真やテレビ映像に、女性がほとんど映っていないのが気になっていた。写真が多いニューヨーク・タイムズも2月3日朝刊まで、ほとんど女性が映ったデモの写真がない。1月31日、ニューヨークのエジプト国連代表部前で開かれた在米エジプト人のデモの女性参加者に、真相を聞いた。

 ハンナと名乗る子供二人連れの女性は、周囲の様子を気にしながらこう話した。

 「エジプトで、女性がデモに行って、プラカードを持ったりするのは難しいと思います。父親や夫や男兄弟の言うことに従わないといけないので、一般的にはデモに行くことは許されないでしょう。でも、今は少しずつデモに参加する女性は増えています」

 また、エジプト系アメリカ人の政治活動家ムスタファ・オマール氏もこう語った。「男性が多い場所に女性が行くと、セクハラがつきまとう。言葉による侮辱もあるし、交通機関では触られたりすることは当たり前」

 マーフーズさんのビデオがいかに勇気あるもので、政治体制だけでなく、人権に及ぶ変革を起こそうという意気込みのものだったことが分かる。しかし、オマール氏は最近ラジオで、マーフーズさんがタハリール広場のデモに行って、生まれて初めてセクハラに遭わなかったと話しているのを聞いた。

 ウォール・ストリート・ジャーナル米国版も2月2日に「デモが女性や家族連れ、富裕層、宗教者まで広い層を集めるようになった」という記事を載せている。

 一方、2月5日の国連本部前の在米エジプト人のデモでは、コンピューターエンジニアのモハメド・エルタハム氏(26)が、雨の中、メガホンを握り、こう語った。「エジプトにいたとき、ずっと勉強がしたかったけどできなくて、米国に来た。貧乏だったし、希望もなかった。ただ、人間になりたかっただけだ・・・今、エジプトに行けば、人間になれるかもしれない」

 彼らの証言を聞くとき、エジプトが目指す「革命」がとてつもなく幅広いものであると同時に、男女平等や言論の自由という言葉の意味を思い知らされる。

ウォール・ストリート・ジャーナル 2月9日(水)10時19分配信

デモに参加した若者たちが政党をつくる動きも出ているという。若者たちのエネルギーがムバラク大統領を政権の座から下ろすのに利用されるだけではなく、自由、平等を実現するエネルギーにもなってほしい。
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