波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

今年の映画事始めは………「この世界の片隅に」にしよう!

2017-01-28 01:08:37 | 映画情報
こんばんは、白黒茶々です。
前回の映画レポートの際にも触れた通り、年末年始にかけて私にとっては気になる映画が続々と公開されていきました。 まずは昨年末に「妖怪ウォッチ・空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」に走ってしまったのですけど………



その映画館の出口に、「この世界の片隅に」の案内が掲示されていました。 こちらの作品は、多くの寄付や支援を集めて制作されたそうです。当初は小規模上映だったのですけど、口コミで評判が広がり、あまりに反響が大きかったこともあって、扱う映画館が増えていったみたいですね。その波は、私の行動圏にまで及びました。

さらに、何気なく観ていたテレビ番組の中で、「この世界の片隅に」の特集をやっていました。 戦時中に広島で暮らしていた、すずという若い女性を主人公にした話なのですけど、これまでにない作品で、特に若い方から高い支持を受けているというのです。 そう言われると、とても気になりますね。箔母さんも「観に行きたい」と意思表示していますし。よぉし、こうなったらたつぴも引き連れて、昨秋の「君の名は。」以来の家族映画鑑賞会と参りましょう



………ということで、またまたやって来ましたよ 隣町の豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に。先述した「私の行動圏」とか「映画館」とかいうのは、実はこちらの映画館のことだったのです。 今回の「この世界の片隅に」鑑賞プロジェクトは、15日の日曜日の午前中に実行されました。15日といえば、前回の日記でも触れたように、白黒茶々地方が雪に埋まった日でもあります。 それでも、ユナイテッドシネマへの通り道となる豊橋バイパスは、普通に走れたので、無事に目的地にたどり着くことができました。

小規模上映が転じたからなのでしょうか?「この世界の片隅に」の部屋は、100席ほどの小さなところでした。 それでも、それらの席は上映が始まる頃にはほぼ埋まっていました。そのような中で、私たちの前に映し出された映像は………



すっかり初春のお約束となっている、「ドラえもん」の映画の最新版こと「のび太の南極カチコチ大冒険」の予告編でした。 のび太たちは偶然見つけた腕輪に導かれ、たどり着いた南極で、氷の下に閉ざされた巨大な都市の遺跡と出くわすのですけど……… 今回は謎の少女カーラやヒャッコイ博士といったオリジナルキャラクターに加えて、「ジャングル黒べえ」(懐かしい………)でお馴染みの、二本足のゾウのようなパオパオも出てくるそうです。 ちなみに、非日常のドラえもんたちの姿が見られるのは、3月4日からです。



もう一作、予告編に触れてもよろしいでしょうか?独特の絵柄が印象的な「ひるね姫~知らないワタシの物語~」は、神山健治氏が原作・脚本・監督を担ったそうです。 女子高生のココネは昼寝を得意としているのですけど、そこから物語が展開していくそうです。ところで、この作品の舞台は岡山県倉敷市なので、驚いたときには「もんげー 」とか言うのでしょうか?



とかなんとかやっているうちに、お約束の「ノーモア映画泥棒」のコミカルな映像が流れ、いよいよ本命の「この世界の片隅に」の本編が始まりました。



物語は、昭和8年(1933年)の広島市江波に住む浦野すずという少女が、街中におつかいに行くところから始まります。 彼女は人さらいが背負っている大きな籠の中に入れられ、そこで先にさらわれていた少年と出逢いました。それでも彼と協力して、彼女はなんとか脱走することに成功しました。 その場所が、広島市の本川と元安川の分岐点に架かっている相生橋というのですけど、そこって………



昨夏に私がたつぴと一緒に渡ったトコですよ ちなみに、その近くには原爆ドームもあります。



すずは小さい頃から絵を描くのが好きで、成長と共にその腕も上達していきました。 さらに………



昭和13年2月、級友の哲の代わりに波のうさぎの絵を描く。



昭和18年12月、縁談が持ち上がる。



昭和19年2月、呉市の北條家に嫁入り。

………というように、時系列で話が進んでいき、すずは北條周作という青年の妻となりました。周作の家は呉市の軍港を見渡すことのできる山側にあって、海軍の工廠に技師として勤めている父円太郎と、足の弱い母サンがいました。 さらに、義理の姉となる径子も娘の晴美を連れて実家に出戻ってきていたのですけど、当初彼女は新嫁のすずには厳しくあたっていました。
時を同じくして、日本は太平洋戦争に突入していき、それによってすずたちの生活にも徐々に影響が出てきました。



防空訓練や、防空壕の準備はもちろんのこと、配給で得られる米などの食料の量も、徐々に減っていきました。 そこで、すずは食べられる野草を摘んできて、ご飯の量を増やす工夫をして乗り切っていきました。 また、かさを増す方法として、楠木正成公が考案したと云われている楠公飯に手を出したりしたことも。
昭和20年になると、昼夜を問わず空襲警報が鳴り響き、すずのいる地域も攻撃を受けるようになりました。 そして、8月6日には………



この作品の時代背景は戦争の前後なのですけど、とある地方のどこにでもある家庭のことが中心となっています。その中でも、特に食べることに重心が置かれていました。 なので、一国民として戦争に向かっていくというのではなく、日常生活に戦争の影が付いてきたという感じでした。そういうこともあって、これまでに数々上映されてきた戦争をモチーフにした作品とは違う視点で描かれていて、かえって斬新でした。



それから、私が白黒写真でしか見たことのない原爆投下前の広島の街の様子なども、綺麗なタッチで描かれていて、自分がその世界の中にいるような気分にもなれましたし。



原爆ドームとなる前の、旧広島県産業奨励館の建物も、立派でしたよ。 また、旧国宝で木造だった頃の広島城天守も、ほんの一瞬出てきました。



あと能年玲奈改め、のんさんが担当していたすずの声も、暖かみのあるふわっとした広島弁で、とてもよかったです。 それから、前回私が観た映画「妖怪ウォッチ・空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」でコアラニャンの「ぷくくく」という声をやっていた潘めぐみさんは、今回はすずの妹のすみ役を演じていましたよ。



この作品は全体的に素朴なのですけど、観終わってからも心に染みてきました。 また、何気ない普通の暮らしの中に、宝物があるということを教えられたような気がしました。なので、小規模上映から大きな波へと変わっていったのでしょう。ただし、パンフレットやカレンダーなどのオリジナルグッズは、寄付や生産体制などのこともあって、少々値段が高めとなっております。 まだ「この世界の片隅に」の公開に間に合うようでしたら、観て後悔するようなことは決してないので、お急ぎくださいませ。それから出遅れてしまった方は、DVDやブルーレイ化されるか、ロードショーで放送されるようになるまで、お待ちくださいませ。


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