こんばんは、白黒茶々です。
大河ドラマ「どうする家康」はいよいよドラマの舞台が浜松に移り、また新たな展開になりそうです。 その1歩手前の話なのですけど、3月12日に放送された第10話の「側室をどうする 」には、松平家康にとって初めての側室となるお葉こと西郡局(にしのこおりのつぼね、西郡の方とも)が出てきました。
北香那さんが演じる西郡局はとても個性的で、私は彼女にはドラマのレギュラーになってもらいたいと思ってしまいました。 その西郡局が、私のいる湖西市とゆかりがあるというのですよ これは是非、探究しなければ
………という勢いで、やって来ましたよ 湖西市内にある本興寺に。 こちらは14世紀後期に開山した古刹で、市内随一の観光名所となっています。
桜の名所にもなっているのですけど、私たちが訪れた頃はまだちらほら咲いている程度でした。
その境内の案内図を見たら、奥のほうに「西郡局供養塔」なるものが描かれていました。 それにしても、案内がかなりざっくりしているような。
それはさておき、その最深部を目指して参道を歩いていきましょう その両側にある塔頭(大寺院の敷地内にある小寺院や別坊)を仰ぎながら進んでいったら………
巨木の向こうに本堂が見えてきました。 このあたりの風景は厳かで、特に早朝は静寂に包まれていて、私は好きです。
その手前には、北原白秋さんの歌碑がありました。 彼は昭和7年(1932年)に鷲津の観潮楼に滞在したときに、閑静な本興寺のたたずまいに心引かれ、数多くの歌を残しています。 「水の音 ただにひとつぞ きこえける」や「そのほかは なにも申す ことなし」という作品もそのときのものです。
そして私たちは、本堂の前に至りました。 本興寺は南北朝時代の弘和3年・永徳3年(1383年)に日乗によって開山されました。 西郡局の祖父の鵜殿長持の尽力によって天文21年(1552年)に建立された本堂は、国指定重要文化財。 4年前には、茅の屋根が葺き換えられました。
湖西市のあたりは、今川家と松平家(のちの徳川家)の勢力争いの最前線だったところでした。 今川家の配下の鵜殿一族は、本興寺の住職に導かれて法華宗の信者となり、さらに9代日礼から12代日翁に至るまで、その一族から住職を輩出しました。 「どうする家康」にも出てきた通り、鵜殿氏の本家は松平家康による上ノ郷城攻めによって滅ぼされたのですけど、分家は徳川方に付き、一族は生き残りました。
こちらの客殿は、安永2年(1773年)に再建されたものです。 かつては茅葺きだったのですけど、現在は銅板葺きに改められています。 その客殿の向こうに………
西郡局の供養塔の説明書きがありました。 しかし、すぐ近くにそれらしいものは見当たりません。
その向かいにある立派な墓塔が、それに該当するのでしょうか? 私たちはこちらに手を合わせてから、本興寺をあとに……… しかけたのですけど、どうしてもモヤモヤ感をぬぐい去ることができなかったので、境内を再調査することにしました。
そこでアタリをつけて、墓地の奥の方まで入っていったら………
私のイメージと合致する石塔がありましたよ まさに墓地の最深部で、境内の端っこでした。 「屋根の色や建物の配置が見事に一致 (ポツンと一軒家は)ここで間違いない」の心境です。 西郡局の供養塔の説明書きが墓地の入口にあったのは、その領域内にあることを示していたのかも知れませんね。
………ということで、改めてお参りしました。 西郡局は、鵜殿長忠の娘として生まれました。 のちに松平家康の側室となり、彼との間に、女子1人を産みました。その子は督姫(とくひめ)と名付けられ、最初は小田原城の北条氏直に、次いで姫路城の池田輝政の正室となりました。 信心深い督姫は、姫路にも本興寺と同じ法華宗の寺院を建て、布教に努めました。 一方の西郡局は「どうする家康」では、自らが同性愛者であることを家康に告白して離縁を求め、ドラマからは1話だけで退場してしまいました。 督姫を出産したあとの西郡局の行方に関しては諸説あるとは思うのですけど、その後も家康に付き従っていたみたいです。 しかし、慶長11年(1606年)に伏見城中で急死してしまいました。 督姫は京都、姫路と本興寺の3ヶ所に母・西郡局のお墓を作り、手厚く弔りました。 そのうちの本興寺は鵜殿家と深い関わりがあり、その頃の住職は西郡局の弟の日梅だったということもあって、遺品を納めてお墓ともいうべき供養塔が建てられたのでした。
その本興寺は桜の名所でもあり、一部の早咲きの桜が開花していました。 それらを仰ぎ見てから、私たちはそこから近いといえなくもないところにある………
BONZO COFFEE(ボンゾコーヒー)さんに向かいました。 こちらでの目的は……… もちろん、モーニングですよ しかし、開店から間もない時間に行ったら混んでいて、車1台を止めるスペースが辛うじて空いている状態でした。
朝の時間帯には、ドリンク代だけでモーニングサービスを受けられるのは、嬉しいですね 実は私は2年ほど前にもこちらに来たことがあって、ずっと次の機会を狙っていました。 そして、今回私が注文したのは………
マイルドで優しい味わいで、豊潤な香りも楽しめるやわらかブレンド(480円)にしました。 さらに小倉あん(50円)をチョイス それらを厚切りトーストやゆで玉子、サラダと組み合わせたりして、美味しくいただきました。 原材料費が高騰し、卵も貴重品となったご時世なのに、BONZO COFFEEさんは前と変わらない値段で、量を減らすようなこともしていませんでした。なので、私は申し訳なさと有り難さをより感じました。
この日の私のスケジュールは、欲張ったというか過密ぎみとなっていました。モーニングを済ませた後は、湖西市内のスーパーで買い出しをしてから、今度は豊橋市にある中京テレビハウジング豊橋南に走りました。 家を建て替える計画や予定はないのですけど、そちらに向かった理由は次回の日記で明かします。
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