波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

今年の夏に見た高校野球の風景

2023-08-02 02:40:53 | 野球ネタ

こんばんは、白黒茶々です。

前回の日記でも触れたのですけど、私の母校の新居高校の野球部は3人しかいなくて、部員不足のために今春までは他の学校と合同で公式戦に出ていました。 その後、監督の尽力もあって………

7人の新入部員が入部し、さらに2人の助っ人も加わって合わせて12人に おかげで今年の夏の大会には、単独で参加できるようになりました。 そうしたら、今年から球場への入場制限などはなくなり、声出し応援ができるようになったので……… そんな彼らに、私はスタンドから直接声援を送りたいです。 ところが、私の都合がつかない日程のクジを引いてしまったので、私はその試合の行方をネットで追うしかありませんでした。

そして、新居高校の試合がおこなわれる7月8日になりました。 その決戦の舞台は、静岡市の山側に造られた清水庵原球場 対戦相手は沼津商業高校。そちらの学校の部員数はベンチ入りできる20人を越え、スタンドにまであぶれるほどいました。 選手の層の厚さと経験の差は明らかで、こちらにとってはかなり厳しい戦いとなりそうです。 それでも、そのような状況の中でどこまでやれるか見守らせてもらいます。 とかなんとか言っているうちに、試合が始まる時間となりました。 それからしばらくして………

1回の攻守が終わったのですけど、いきなり5点先制されました。 まだ試合の波に乗れなかったのかも知れないので、次のイニングに期待しましょう。

さらに5点取られてしまいました。 かなり苦しい展開ですけど、選手のみんなは試合に集中してください。

ぐ……… 3回を終わって0対17。 1イニングだけでも無得点に抑えて、1点だけでもいいから、相手から取ってください。

4回の失点は4ですか。 得点の情報だけでは、球場で何が起きているのかわかりません。 ピッチャーは代わったのでしょうか?1本でもヒットは打てたのでしょうか?選手たちは仲間と声をかけ合っているのでしょうか?

ついに試合は終わってしまいました。 0対23の5回コールド。 5回は2点に抑えたので、頑張ったと思います。 力の差は歴然なのですけど、どんな相手でも全力で戦ってくれた沼津商業には感謝しています。 それから、新居の選手のみんなはお疲れ様でした。 3年生はこの試合をもって引退するのですけど、彼らのおかげで野球部は休部や廃部の危機を乗り越え、新たな部員に受け継ぐことができました。 その1年生は今回の試合で、野球の難しさや面白さを見つけたと思います。 そんな彼らの行方を、遠いOBの私はこれからも見守らせていただきます。

新居高校の試合はスケジュールの都合で観られず、代わりに観ようとした浜松大平台高校のほうは雨で中止に。 今夏は高校野球の観戦運が悪いと思われた私ですけど、そのまた1週間後となる7月16には、浜松球場に来ていました。

この日こちらの球場では、沼津商業高校の次の試合となる2回戦がおこなわれることになっていました。 ちなみに、対戦するチームは浜松開誠館高校 その第4シードの強豪校相手にどこまでやれるのか? 実力を観させてもらいますよ

初回は沼津商業のエラーなどがあって、開誠館がいきなり2点を取ったのですけど、以降は膠着状態が続きました。 終盤に沼津商業は1点を返したものの………

2対1で開誠館が勝ちました。 こちらは初戦の固さがあったのかも知れないのですけど、沼津商業はほぼ互角に戦い、改めてその強さを示してくれました。

続く第2試合では、熱海高校浜松湖北高校佐久間分校の出番がありました。 ともに部員不足で、静岡県内では唯一合同チームで出場することになりました。 多少組み合わせが変わったりしたのですけど、実はそれらの学校は、今春までは私の母校の新居高校と一緒にチームを結成していたのですよ しかも、日程的にも私は都合がついたので、私は母校の同志として応援することにしました。

その応援スタンドには、両校ののぼりが交互に立てられていました。 対する相手は、1回戦を勝ち抜いてきた磐田南高校 伝統のある進学校で、やはり野球部員はベンチ入りの定数からあぶれてスタンドにまで及ぶほどいました。

一方のこちらの合同チームは、佐久間分校は7人。 熱海高校も7人なのですけど、そのうちの1人は女子球児の緑姫(ろびん)ちゃんでした。 彼女は試合には出られないのですけど、その前におこなわれるノックでは補助員としてグラウンドに立っていました。 このような形でも、彼女が頑張っている姿を見た私は、ついウルっときてしまいました。 そのあとは先発メンバーの発表を経て………

いよいよ試合開始へと相成りました 熱海・佐久間分校は人数的には圧倒的に不利なのですけど、頑張ってください。

ともに静岡県の端っこにあって、100km以上も離れている熱海高校と佐久間分校ですけど、チームワークはバッチリでした。

そんな彼らを、私はスタンドからメガホンを借りて応援しました。

緑姫ちゃんも、ベンチから選手たちを盛り立てていました。 しかし、力の差もあって………

「熱・佐」は0対10の6回コールドで敗れてしまいました。

その試合の後、私は両校のラストミーティングを見ていくことにしました。 部員不足や距離のハンデを抱えながらも戦い抜いた選手たちに、監督が伝えた言葉は……… 「試合は終わってしまったけど、合同チームで培ってきた努力と経験は、今後の長い人生の糧になるハズ」と。 そのメッセージは、私の心にも響きました。

翌日の新聞の記事では、選手のみんなは「持てる力をすべて出しきったので、悔いはない」と言っていました。 そのことを反映しているかのように、彼らはずっと笑顔でした。 非公式に背番号14を与えられた緑姫ちゃんも、同じでした。 この試合をもって引退する3年生は、合同チームだけではなく地元からも離れることになるのかも知れませんけど、これからも心はずっと繋がり続けると思います。
とにかく、勝敗を越えた素晴らしい戦いを観せてくださり、ありがとうございました。

話は変わって、今回の日記に出てきた浜松開誠館高校の野球部はその後も快進撃を続け、決勝戦では東海大学静岡翔洋高校を12対8で破り、春夏通して初の甲子園出場を決めました。 その学校の校舎は浜松城からも見えるところにあり、浜松市の高校が甲子園に行くのは、21年ぶりとなります。 それよりも、たまたまでも私が見たチームが甲子園の舞台に立つのが嬉しいです ちなみにその学校の校歌は、浜松にゆかりのある小椋佳さんが作詞作曲したものです。 ポップな曲調ですけど、その校歌が1つでも多く甲子園で歌われることを願っています。



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