波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

手筒花火、こんな大雨の中でもやるの?

2019-08-03 00:32:07 | 年間行事

暑中見舞い申し上げます、白黒茶々です。

長い梅雨が明けて、急に夏らしい、いや、それ以上の猛暑となりましたけど、皆さんは体調など崩されていないでしょうか? とにかく、今回は夏らしい話をさせていただきます。 夏といえば、花火の時季でもありますよね。私のいる静岡県では7月末に安倍川の花火が予定されていたのですけど、台風6号が来る恐れがあるということで、中止となってしまいました。

その前日の26日には、私のいる湖西市では手筒花火がおこなわれることになっていました。画像は昨年のもので、私は毎年のようにその花火を観に行っています。 手筒花火といえば、豊橋市の吉田神社のものが有名ですよね。 一方のこちらの遠州新居の手筒花火は、新居関所が吉田藩の管轄となっていた今からおよそ300年前に、その本場から伝わりました。正式名称は「諏訪神社奉納煙火」といい、同地域にある諏訪神社の神事として3日間に渡っておこなわれています。
その初日のものは「試み」といい、花火の出来を試すことになっているのですけど、市内の新居小学校の校庭を使って、大々的に揚げられます。 ちなみに2日目は新居中学校の校庭に会場が移され、小学校と合わせて2000本も揚げられるのですよ ただし、小学校のほうは手筒花火の他にも、何が出てくるのかわからない細工花火や、3連の大筒も用意されているので、私はいつもそちらに行っています。 しかし、その日は夕方から雨が降り始め、時間が経つに連れてその勢いは増してきました。 それなのに、市の広報は「雨天決行」となっていますよ。台風でも来なければ実行しそうな勢いなのですけど、雨で花火が湿気ったり火力が弱まったりするようなことはないのでしょうか? それよりも、私は雨の中でも観に行くかどうか悩んでいました。毎年、手筒花火の実地レポートを楽しみにされている(?)皆さまには「今年は梅雨が長引いたので、私の手筒花火観たい欲も弱まった」と断れば、この件は万事解決するのでは? いや、実は行きたい気持ちはまだありますし、雨の中で本当にやっているのかも気になりますし……… やっぱりその様子を見に行くことにしましょう

………ということで、やって来ましたよ 新居小学校に。ちなみにこちらの学校は、私の母校でもあります。「証拠はあるのか?」ですって? 今でもその校歌を歌うことができますよ そうしたら、皆さまは手拍子をお願いします。 では……… さん、はいっ

 わ~く潮ゆらぐ波、南に北にぃ~、光は~溢れて~、雲に照るよ~………

………なんて学校を前にして歌っている場合ではありませんでした。 とにかく今は、手筒花火です

………と、急かしておきながらも、まずは長年に渡って学校の児童を見守ってきた二宮尊徳さんにご挨拶をしておかなければ ただし、ここで「尊徳さんは本しか見ていないのでは?」なんて突っ込みはナシにしてください。 「じゃあ、ずっと同じページを見ているのでは?」ですって?う~む、それは………

それはさておき、校庭を見渡すことができる校舎の下の通路には、このような悪天候の中でもたくさんの人が詰めかけていました。 前置きがかなり長くなってしまいましたけど、ここでようやく手筒花火の出番と相成ります。 気になるその手筒花火は………

おおっ ちゃんと揚がっていますね。 校庭(グラウンド)はすでに泥田のようになっているのですけど、もうちょっと近付いてみます。

 

私は毎年、脚立に乗って見学しているのですけど、今回は雨と横風を受けながら傘をさしていることもあって、地上レベルから見ています。
手筒花火は、煮沸・乾燥させた竹の筒を筵(むしろ)と縄でぐるぐる巻きにして火薬を詰めたもので、そいつを揚げる若い衆が警察で講習を受けてから自らの手で作っています。

 

元祖の豊橋のものは直立不動で揚げ、「はね」という底が抜けたら終わりとなります。 一方の遠州新居のものは独自の進化を遂げ、若い衆が脇に抱えて練り歩きながら揚げます。 ただしこちらのほうは、底が抜けないほうが望ましいのですよね。
その若い衆は、この悪天候の中でより勢いを増しているという感じでした。 それに、地面にできた水溜まりに手筒花火の火の粉が映っていて、めったに見られない幻想的な光景となっていました。

 

そうしているうちに、手筒花火のラストを飾る、花火六町による「六本揃い」がおこなわれました。 しかし、そのうちの1本は点火直後に底が抜けてしまったので、5本となっております。 それらが終わったら………

いよいよ細工花火が出てきますよ これはその前段階で、棒の先に火(花火)を付けた若い衆が会場内を聖火ランナーのように周回し、彼の後ろに続く者たちはスキップのような動きをしていました。 そんな彼らの後ろには、打ち上げ花火が揚がっていますね。
細工花火の絵柄は毎年変わっていて、その年人気があったり話題になったりしたアニメのキャラクターが題材になっているのですけど……… 今回は新聞にその事に関する記事は載らなかったので、ノーヒントで予想しなければなりません。 そうですね………

今年はラグビーのワールドカップが日本で開催され、県内のエコパスタジアムが会場の1つとなっているので、そのマスコットキャラクターのレンジーってトコでしょうか? それから間もなくして、点火されて浮かび上がってきた「正解」は………

 

皆さまはおわかりでしょうか?そうです NHKの「チコちゃんに叱られる!」でお馴染みの、チコちゃんにございます。 これはたぶん「ボーっと生きてんじゃねーよ 」のときの表情です。そういえば彼女はかなり人気で、「紅白歌合戦」や横浜DeNAベイスターズの始球式にも出たりしていましたね。

 

そして今回の花火は、三双筒をもって締められました。 台座に固定された3つの大筒からは、大雨の中でもかなりの高さまで火の粉が揚がっていました。

その翌日の天気は朝から荒れ模様で、わずかに雨がやんだスキを狙って、私はの散歩をしました。 波は激しくて……… って、この場合の「波」は海のほうです 予報通りにこれから台風6号が上陸しそうな雰囲気がありありで、この日に新居中学校のほうでおこなわれる予定となっていた手筒花火の「前夜祭」は中止となってしまいました。 なので、私は前の夜に雨の中でも観に行っておいてよかったということに。ただし、「ナーリー」とも呼ばれる台風6号はその後は熱帯低気圧となり、白黒茶々地方を直撃することはありませんでした。

 


にほんブログ村 犬ブログ スピッツへ   にほんブログ村 犬ブログへ
 「来年の細工花火の絵柄は、東京五輪キャラかな」と早々と予測されている方は、こちらに投票してやってください。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キーワードは白い犬とお湯入... | トップ | チロル化したセブンカフェの... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もちた)
2019-08-05 22:27:16
白黒茶々さん、こんばんは!
ご無沙汰しています。
天筒花火、小規模なものながら一度見た事があり持ってる人は熱くないのか?火傷しないんだろか?と思いながら見てました(笑)しかし近くでみると迫力満天ですよね♪

今年は長く雨が続いたと思ったらカンカン照りの猛暑で
ワンコにも人間にも堪えますね。。
特に人間の方がバテてて、なかなか白黒茶々さんのように外に出る気にもなれずレオの散歩さえ一苦労な有り様です(^_^;)
まだまだ暑い日が続きそうなので熱中症に気を付けて無理のない程度にお出かけ、楽しんで下さいね(*^^*)
私は涼しい部屋で白黒茶々さんのblog楽しみま~す(笑)
返信する
もちたさん♪ (白黒茶々)
2019-08-06 02:03:07
もちたさん、こんばんは~
久しぶりのご訪問&コメント、とても嬉しいです。
昔から伝わる手筒花火はいたってシンプルなのですけど、近くで観ると綺麗で迫力があるので、毎年行きたくなってしまいます。 つい最近、本家本元の豊橋の手筒花火が出張してきたのを観たのですけど、やはりこちらは直立不動で揚げていて、より神事に近いように思えました。

今年の夏は、長い梅雨の後に急激に暑くなりましたよね。もちたさんもレオ君ともどもうまく乗り切ってくださいませ。
私のほうは、季節柄どうしてもブログのネタが人間主体となってしまうのですけど……… お盆休みは、来年の大河ドラマの主人公・明智光秀のゆかりの地や、有名で険しい山城に登る予定です。
返信する

コメントを投稿

年間行事」カテゴリの最新記事