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部分点

算数の解答用紙を見てみると、答えだけ書く学校が少なくありません。

これは、もう採点も簡単。答えがあっていれば得点。そうでなければ0点。

しかし、記述式の学校は、式や考え方、あるいは図なども描かせる。

その過程を見て、採点するわけです。正解にたどり着いていなくとも、途中まで考え方が正しい。あるいは時間が足りなくて、最後までたどり着いていない、というような答案について部分点が与えられます。

この部分点は大きい。

ある学校で、算数のできる子が失敗をして帰ってきました。

「正解が出たのは1問だけ。あとの3題は全部途中で終わってしまった。」

もちろん大問の中に小問があるので、それが全部答えが書けていないわけではないでしょうが、本人は相当がっかりしていたようでした。

しかし、合格しました。

やはり、途中までていねいに説明を書いたりしたのでしょう。こういう形式の学校は、「できる子を落としにくい」という傾向があります。

答えだけだと、たぶん、この子は落ちていると思いますが、部分点の採点をするとやはり解き方や書き方でも差がはっきり見えてくる。

この子は優秀だなあ、と採点の先生が感じれば、部分点は採点者の裁量に任されるから、多少大きな点がつく可能性はあるわけです。だから、力のある子は落ちにくい傾向があります。

この形式の学校を第一志望とするならば、日ごろ、問題を解くときからていねいに式や説明を書いていくと良いでしょう。組み分けテストはそこまで求められていないのでしょうが、入試ではその練習の積み重ねがものを言います。





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