ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体の中へ吐く息は形を変えてツボから出て行きます

2011-10-10 08:35:08 | 逆腹式呼吸

 私がいつも云う逆腹式呼吸は、何かを参考にしたというのではなく、吐く息を出来るだけ長く吐こうとした結果、いわゆる逆腹式呼吸になったものです。

 したがって、ものの本に書いてあるような呼吸と下腹の関係は、自然とそのようになった経緯があります。 息を吸うときに下腹は凹み、息を吐く時には下腹は膨らむ(元に戻る)という呼吸法です。

 大きく息を吸うときには、胸は膨らみ下腹は凹みます。 息をゆっくり吐くときは、膨らんだ胸も下腹も、元に戻るのです。 この呼吸法に慣れるに従い、息を吸うというよりも、自然と下腹を凹ませるだけに、なってきます。

 大きく息を吸うというよりも、吸う息は少しだけで、下腹は確実に大きく凹むようになってきます。 これは意思しなくても自然とそうなってきます。

 この意味は、息を出来るだけ長く吐きながら(実際は鼻から息は少しずつ出ているのですが)、実は体の中へ息を吐くことによって、宇宙の気が体の中へ入っていっているのです。 このことははじめの段階では、実感できません。

 実感できるようになるには、ここでいう逆腹式呼吸に慣れる必要があります。 この呼吸の深化の過程で、吐く息が体のツボ(特に感じやすいのは背中部分です)から、何かが排出されるのを感じるはずです。

 逆腹式呼吸の良さは、長くゆっくり吐く息が、実際には体に入って行った気が、体中に散らばるツボを刺激し、気の調節を正常化し、病気になりにくい体質を作っていきます。

 体の中へ長く吐く息が、結果的に自己免疫力を高めていくのです。 ものの本には、何故、逆腹式呼吸が自己免疫力を高めるかについて、書いてはありませんが、自らこの呼吸法を続けることによって、感じることが出来るようになるのです。