ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅の基本はいかに力を抜くかです。

2011-10-19 07:35:59 | 座禅

 座禅は胡坐を組んで坐り、力を抜いた形で姿勢を正し、呼吸を整え、意識を集中することです。

 胡坐の組み方は、結跏趺坐がよいとされていますが、私は膝が悪いので半跏趺坐の組み方です。 当初は胡坐の組み方は、普通の胡坐でした。 何故、結跏趺坐がよいのかは、自分で胡坐を組んで、その意味を感得するのが、最もよいと感じております。

 座布団の敷き方も、私自身はお尻を中心にして、お尻周り全体で坐るのがよいと、思っています。 

 上半身は、頭のてっぺんが天から引っ張られているような感覚で維持します。 姿勢を良くしようとして、胸を反らすようなことは、筋力が働くのでよくありません。 どんな場合でも、筋力が働かないように心がけます。 筋力が働くということは、力がかかっているということなのです。

 手印の基本は法界定印です。 膝の上にそっとおきます。 親指の先まで含めて、先々にも力がかからないようにします。 法界定印でない場合は、両手を合せて膝の上においても、よいのです。 私は長い間、そのような手印でした。 手印の場合でも、力がかからないように心がけます。

 目は、禅宗では半眼にするとされていますが、私は半眼にするのではなく、半眼になると思っています。 私自身はいつも深夜、真っ暗闇の中で座禅を行っていますので、目を瞑るとか、半眼にするとかを意識したことはありません。

 然しながら、当初、昼間にあらゆる時間を使って、逆腹式呼吸の練習を行っていた時は、軽く目は閉じて行なっていました。

 力を抜く、究極的に力が抜けた時には、目は自然と半眼になると感じています。 このことも自分自身で、座禅を通して感得することが大切であると思っています。

 呼吸は、口を閉じ鼻だけで呼吸を行います。 体操の時に深呼吸したことを思い出し、大きく吸ってゆっくり吐きます。 吐くときには、鼻から吐くことを一切忘れ、出来るだけ長く吐きます。 全部吐ききるつもりで吐きますが、
苦しくなりますので、そのちょっとその手前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 この吸う吐くの呼吸を、繰り返し繰り返し行います。

 出来るだけ長く吐くことだけに、意識を集中します。 決して無理をしないことが肝要です。 また、いつも自然の摂理に従い、自然の流れに委ねる気持ちを、持っていることも大切です。