ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

舌を上の歯の付け根にそっと付けるのも意味があります

2012-01-23 07:17:51 | 座禅

 ここでは、鼻から吸って鼻から出す呼吸を取り上げます。 禅宗のHPを見ると、舌を上の歯に付けなさいとあります。 その意味は、息がもれないようにとの記述があります。

 私は、そのような意味もあるかもしれませんが、もっと重要な意味があると思っています。 禅宗の座禅の作法では、一切触れられていないのですが、舌を上の歯の付け根に、そっと付けるのは、体の中を流れる気の循環を考えたときには、とても大切なことが含まれているのです。

 上半身の体の中の気の主要な流れが、体の前部は任脈があり、後部は督脈があり、任脈と督脈を繋ぐ部分が、舌と上の歯の付け根になるのです。 

 自分では分からなくても、吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸(逆腹式呼吸)を続けていけば、自然と感得することなのです。

 気というと、なんとなく違和感を感じる方がおられると思いますが、私自身の体験から、私たちは生来、気を感じる能力を持っていたのですが(胎内で感じていた)、体外に生まれでてから、空気を吸う呼吸をはじめることによって、次第に気を感じる能力が、なくなってきただけだと思っています。


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