ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

意識してイメージで吐く息を体の中へ吐いていると無意識で吐く息音が

2017-04-22 07:10:36 | 逆腹式呼吸

私たちは生来、呼吸を意識することはありません。 その呼吸を意識してイメージで吐く息を、出来るだけ長く吐き、吐く息を体の中へ吐き、吐く時に息が体の中へ入って行くのを実感するために、息音が聴こえるように吐きます。 口は閉じ鼻だけで呼吸を行います。

胡座を組んで真っ暗闇の中で行う1時間の座禅の時だけでなく、日常的なちょっとした時間を利用して、この長く吐く呼吸を、吐く息を体の中へ吐く呼吸を、息音が聴こえるように続けます。

机に向かって椅子に座っている時や、電車の中で座っている時に、軽く目を瞑って行います。 私は葬儀の時に立ちながら、弔辞を聴きながら行っておりました。

日常的に意識してこのような呼吸を行っていると、自分で意識しなくても自然と、吐く息を体の中へ吐き、息音が聴こえるように吐いているようになります。 私は時々、一緒に住む家族から、体の中へ吐く息音が聴こえるらしく、何か変な音を出している、気持ち悪いと云われてしまうのですが。

私から云わせて貰えれば、このような状態になればしめたものです。

イメージで吐く息を体の中へ吐くと云うことは、自分では分からないかも知れませんが、吐く息は実際には少しずつ鼻から出て行くものの、それと同時に体の中へ気が入って行くのです。

体の中へ吐く息が無意識にゆっくりと入って行くことにより、気の通る道−経絡の気の通りを良くしていきます。 継続的にこの呼吸を行うことによって、経絡と絡み合うように流れる神経の腺を刺激します。

特に微細な神経細胞がある脳は刺激を受けやすく、脳や神経細胞に異常があるあ場合に、長い目で見て少しずつ改善されて来るものと、信じております。 直ぐの効果を期待するのではなく、ひたすら深呼吸の要領で大きく息を吸って、出来るだけ長く息を吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐き、体の中へ息が入って行くのを追うように、そのことだけに意識を集中することが大切なのです。

きっと知らぬ間に、脳や神経細胞の異常が癒されているに違いありません。