ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸の深化の過程で気の呼吸を感得する

2013-05-21 07:29:27 | 座禅

 我流の逆腹式呼吸は、大きく胸いっぱいに息を吸い(同時に下腹は大きく凹みます)、出来るだけゆっくりと長く吐きます。 吐く息は下腹にある臍下丹田に向けて吐きます。

 一般的に逆腹式呼吸というと、下腹の動きに注視し、息を吐く時には下腹は膨らむといいます。 これは一般的な腹式呼吸を基準に考えるから、下腹が膨らむという言い方をするのです。

 ここでの逆腹式呼吸は、凹みはしますが、決して膨らむということではなく、元の大きさに戻ると考えています。

 はじめは、息を吸うときに胸を膨らますことを意識しますが、次第に息を吸うときには下腹を凹ますということに、深化の過程で気がつくと推移していきます。

 この意味は、息を吸うときには、下腹の臍下丹田は気を吐いていることに気づきます。 下腹を大きく凹ますときには、気がつくと息を吸ってはいるのですが、胸を広げようとはしていないことに気づきます。 

 下腹の動きは意識しなくても、自然と息を吸うときには大きく凹み、吐く時には元に戻る動きをします。

 はじめは肺で呼吸をしているのですが、ここでの逆腹式呼吸を日常的に行うことによって、下腹の臍下丹田での気の呼吸を、自然と身につけてしまうのです。

 ここでの我流の逆腹式呼吸が、肺の動きと丹田の動きが、生理的に自然の動きをしているからだと、私自身は考えています。 肺で息を吸うときには、下腹の丹田は気を吐き、肺で息を吐く時には、下腹の丹田は気を吸うというのが、生理的な自然の動きなのです。