ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

母がみかんの皮を頭に載せた写真を見て母を想い起こす

2013-05-10 07:16:07 | 

 先日、私のブログにコメントを寄せてくれた特別養護老人ホームで働く方の文面を見て、今は亡き母が、かつてそのような施設でいたことを思い出しました。 そんな中で事務所を整理していると、母がみかんの皮を頭に載せながら笑っている大きな写真が、出てきました。

 赤羽で一人住まいをしている時に、週に1回は母の所へ、出かけていきました。 そのうちに、いつの間にか股関節を骨折してしまい、急遽、入院して、私の多摩の住まいに引越しをしてもらいました。 

 とりあえず、息子の部屋に入ってもらいましたが、入院先でもらっていた薬が、相談に行った市役所の高齢福祉課で、その薬が逆に呆けさせることが分かり、服用をやめた途端に,おしっこを漏らさなくなったりしました。

 我が家に住むようになって昼間、ひとりぼっちになると、家を出て赤羽の家に帰ろうとして、1階の方が、母の顔が私に似ているので、「5階の○○のお母さんですか」と訊ねても、「いえ違います」と、家に帰りたい一心で、云うのでした。

 これはまずいと思い、早速、市役所へ行って、近くの介護老人保健施設を経て、特別養護老人ホームのお世話になりました。 どの施設にいても、おしゃべりが好きなせいか、人気者のようでした。

 私は、いつも母の所へ通っては、おしゃべりをしながら、笑っている母の頭をなでていました。 いつまでも元気いてくださいねと願いつつ。

 20数年前に私と同時期に、腎臓結石の破砕で入院したのですが、私は逆立ちしながら腰を叩いて、結石を無事体外へ排出したものの、母は残念ながら破砕された結石が、体内に残ったため、それが原因で腹膜透析をすることに、なってしまいました。

 その後は府中病院と青梅の療養型の病院を、往復するようになってしまい、最後は、拘束衣と拘束手袋をしながら府中病院で、天に還っていきました。

  そんな母のことを思い出すと、思わず胸が痛くなってきます。