生来、意識してこなかった呼吸を意識し、吐く呼吸だけ出来るだけ長く吐き、吐く息を下腹にある臍下丹田に向けて吐き、吐く息が体の中へ入っていくのを追うようにして、そのことだけに意識を集中することによって、今まで感じることがなかったことを感じるようになります。
それは、残念ながら目には見えませんが、自分自身では感じることが出来ます。 これは私たちの誰もが、生来持っていたものを回復したに過ぎないものです。
宇宙の研究者が、ダークマターと呼んでいるものの一種と考えられます。 宇宙に大量に存在しているといわれています。 それが「気」です。
私たちの体の中にも、存在していますが、自分では感じにくく、分かりにくいものです。 鍼とか灸のツボは、体の中を通る気の路―経絡にある気の通りを調節する弁です。
血管が神経と絡み合うように流れているように、経絡も神経の腺と絡み合うように流れていると、云われています。 したがって上記のような呼吸法―逆腹式呼吸を行うことによって、気の通りも良くなります。
気の通りが良くなると、神経の腺をも刺激します。 脳内には、微細な神経細胞がありますが、と同時に微細な経絡も存在します。 日常的に逆腹式呼吸を行うことによって、時間がかかっても、次第に脳内の神経細胞も刺激を受けて、半ば死んでいたような神経細胞も、生き返ってきます。
この逆腹式呼吸を早く取り組めば取り組むほどに、回復のスピードは速まると考えられます。