ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

崇高な至福感は1時間の座禅を続ける事によって感得する

2012-12-29 13:26:44 | 座禅

  座禅というと、すぐに無心・無欲という言葉が浮かびますが、それらを感得する過程で、崇高な至福感を感得するということが、余り語られてはいないようです。

 私は生まれて初めて胡座を組んで座って以来、いつも1時間は座っています。 多くの場合、真っ暗闇の中で静かに、長く吐く呼吸をひたすら続けながらです。

 私の我流の逆腹式呼吸は、禅宗(臨済宗・黄檗宗)でいう腹式呼吸とも違いますし、一般的言われる逆腹式呼吸とも違います。 

 禅宗の腹式呼吸は、胸もお腹も先ず普通の状態から出発し、先ず胸からもお腹からも同時に吐き出します。 息を吐くときに胸が凹み、お腹も凹みます。 息を吸うときには胸も下腹も、元の大きさに戻ります。

 一般的な逆腹式呼吸は、禅宗の腹式呼吸の逆という考え方です。 普通の状態から息を吐くときに胸は凹み、お腹は膨らむ呼吸です。 息は吐くときに下腹の丹田に向けて吐きます。

 私の逆腹式呼吸は、先ず大きく息を吸います。 ラジオ体操を行った時のような深呼吸の要領です。 息を吸うときには胸は拡がり、下腹は凹みます。 息を吐くときには体の丹田に向けて吐き、下腹は膨らみます(元の大きさに戻る)。

  この呼吸法ですと、出来るだけ息を吸っておいて、出来るだけ長く吐くことができます。 しかも息が体の中へ入っていくのを追うようにして、そのことだけに意識を集中することができます。 1時間はあっという間に過ぎていきます。

 息を体の中へ,出来るだけゆっくりと長く吐くことによって、体の中を神経の腺に沿って流れている経絡を、刺激することになります。 この呼吸を続ける事によって(1時間)、経絡の気の流れも緩やかになり、微細な神経が集中する脳細胞をも、刺激することになります。

 時間の経過と共に、その流れは滑らかになり、脳細胞を優しく癒すような感じになります。 崇高な至福感を感得できるのです。 セクシャルなエクスタシーを遥かに超える感覚なのです。 勿論、脳も日常的なストレスから解放されるのです。

 座禅が楽しいというのが、ここに基因します。 修行するという感覚ではありません。