ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

意識が集中する中でふと浮かぶ雑念を考える

2012-12-27 11:06:39 | 座禅

 出来るだけ長く吐く息を、体の中へ吐き、体の中へ入って行く息を追うように、そのことだけに意識を集中します。 出来るだけ長く限界ギリギリまで息を吐きます。 全部吐き切ると苦しくなって、後が続きません。そのちょっと手前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。

 無理をしながらも、決して無理をしない、あくまでも自然の流れを大切にします。 これは我流の逆腹式呼吸を実践する中で、感得して頂きたいことです。

 このような呼吸を、真っ暗闇の中で行なっていれば、意識は吐く息だけに集中できます。 1時間の座禅時間は、あっというまに過ぎていきます。

 意識が集中する中でも、ふと日常的な問題解決しなければならないようなことが、頭をよぎります。 そんなときは無理に、雑念を払うことなく、そのことを静かに考えてみます。

 不思議なことに宇宙の叡智が、そっとサジェスチョンを与えてくれるのです。 こう考えたらどうですかと。 出された答えは、後でゆっくり考えても驚く程です。

 このような経過を辿って、次第に自分自身の考え方が形成されて行くようでもあるのです。