ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸を1時間続けることによって楽しさが分かる

2012-06-05 12:38:02 | 座禅

 私は胡座を組んで静かに座禅をすることを、修行のように思ったことは、一度もありません。 体の中へ出来るだけ長く吐く呼吸を通して、体に微妙な変化を感じ、その変化も様々な動きを伝えてくれます。 そんな変化を楽しみながら、毎日1時間座禅を続けてきました。

 微細な脳細胞と経絡が絡み合うようになっているため、絶えず脳を刺激します。 また骨と皮が接触している背中や頭部や顔面など、その変化を感じる部分は、多々あります。

 逆腹式呼吸を行いながら座禅を行なっているとき、45分から1時間経過してくると、脳への刺激も優しくなり、日常的なストレスから解放されるような感覚になります。 更に、セクシャルなエクスタシーを遥かに超える、崇高な至福感を与えてくれるのです。 

 この感覚は、30分の座禅では得られないものです。 私が座禅は最低1時間は行う必要があると言っているのは、この感覚は30分では得られないためです。 30分では野球で云えば、本格的な練習を行う前にする肩慣らしなのです。 肩慣らしを何回行なっても、本格的な練習にはならないのです。

 また真の意味で、座禅の楽しさも感得できないのです。