座禅を行うときに大切な事の一つに、いかに意識を一点に集中できるか、するかです。 ひとつのことに意識を集中することによって、雑念が起きにくい状況を作ります。
ひたすら数を数える数息法や、長く吐く呼吸に意識を集中します。 また普通呼吸で一点を見つめる方法もありますが、余程の集中力がない限り、すぐに眠くなるか座っているのが、嫌になってしまいがちです。
私は数息法を行なったことがありませんので、よく分かりませんが、ひたすら数を数えるよりも、長く吐く呼吸に意識を集中したほうが、よりやりやすいようには感じております。
胸いっぱいに大きく吸ってから、出来るだけ長く吐きます。 吐く時には下腹にある臍下丹田(よく分からないかもしれませんが)に向けて吐きます。
胸いっぱいに息を吸う時には、素潜りで海深くに潜っていく方が、映像で見るようにお腹に皮が背中につくような感じまで、下腹を凹ます感覚が大切です。
吸う吐くの呼吸は、はじめは1分間に3回を基準にしますが、吐く息はできるだけ長く吐くようにします。 この呼吸に慣れるに従って、その回数も少なくなってきます(吐く息が長くなります)。
苦しくなる寸前まで息を吐きますが、あくまでも吸う吐くの呼吸のリズムは、流れるように自然に行うことが肝要です。 吐き切る寸前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。
出来だけ長く吐くことだけに意識を集中しますと、時間があっという間に過ぎていきます。 この感覚を掴めば、自然と座禅が逆腹式呼吸が楽しくなってきます。