ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅を楽しむー静か・定への道へ進む

2010-12-09 15:48:56 | 座禅

 座禅というと直ぐに、誰もが「無」「無欲」と言う言葉が思い起こされます。
そのような境地に簡単になれるのであれば問題はないのですが、なかなかなれるものではありません。

 私は座禅(静功)を生まれて初めて行なっとき以来、無我夢中で普通の肺呼吸で、吐く息だけを出来るだけ長く吐くことだけを、行ってきました。 それもいつも深夜の1時間に。 胡座の組み方も普通の組み方でした。 

 空手の型を行う時に、息を吐くー呼気のときに、「ウー」とか「スー」とか息音をたてながら、できるだけ長く出来るだけ無理なく吐いていたのです。 それもイメージで体の中へ吐いていました。

 始めた当初から座禅は1時間行っていて、一時期は3時間連続して行ったことがあります。 考えてみますと、初めから座禅を1時間行っていた事が、結果的には良かったと感じています。 45分から1時間経たないと体の内部流れる気の動きが、ゆるやかに、優しく、滑らかにはならないからです。

 座禅の本当の良さを知るには、最低でも1時間行う必要があるのです。 それは30分2回ではいけないのです。 残念ながら多くのお寺の座禅会では、30分の座禅会が一般的です。 初めから1時間行えば、その良さを実感できるはずなのです。

 私が行うひとり座禅は、自ら進んで行うのです。 それも楽しいからです。 お坊さんのように、修行と思ったことは一度もありません。 吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐き、吐く息だけに意識を集中することによって感得できることは、とても素晴らしく自らが感じてもらうことなのです。

 吐く息だけに意識を集中するだけでよいのです。 1時間静かに胡座を組んで呼吸をするだけで、今までとは違った感覚を得ることができるのです。

 はじめは足も痺れるでしょう。 この痺れも慣れれば、痺れなくなります。 1時間の座禅を通して、静かー定への道につながって行きます。