ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

級友のシンガー・ソングライターから学ぶ素直な表現の大切さ

2010-12-06 08:12:14 | 文化

 小学校の級友で、元銀行マンでシンガー・ソングライターで活躍している人がいます。 小学校で6年間、その後クラス会やゴルフの会で会う機会がありますが、その友人から学ぶことがあります。

 私達は生まれて子供のころは、自分たちの感覚は素直で、その表現も感じたままを表すものですが、親や周りの子供たちや大人たちの影響を受け、次第に素直に表現出来にくくなってしまうのです。

 私は友人が歌う、創る歌が、とても素直に表現しているなあと、ある時感じたのです。 私は自分の子供を育てるときには、是非いつでも自分を素直に表現できる子供に育って欲しいと思い、そのように育ててきたつもりでした。

 小学校に入る前にお絵描き教室で描いてくる絵は、自分でいうのもおかしいぐらい素晴らしい表現でした。 それが幼稚園に入ろうかという時に、私は申し込むのに、わざわざ夜中に並ばなければ入れないような幼稚園なら、入らなくても良いと思い、子供を幼稚園に入れませんでした。

 ある時お絵描き教室の先生が我が家を訪ねてきて、「何かあったんでしょうか。 描く絵が全然違って来てしまったんですが」、と描いた新しい絵を持ってきて言うのです。 その絵を見てびっくりしてしまったのです。

 それまでの絵は画用紙をいっぱいに使って、のびのびと大胆に描いていたのに、小さく女の子が泣いている絵なのです。 近所の子供たちが幼稚園に行ってしまうと、我が子は一人寂しく感じていたのでしょう。 こんなにまで感じさせてしまっていたのかと、後悔の念でいっぱいでした。

 遅まきながら幼稚園の園長先生に顔の効く、近隣に住む我が師に頼んで、幼稚園の入園を図りましたが、結局入園できたのは、半年間だけでした。

 私自身も遅まきながら、いつも如何に素直に自己表現できるかを意識して、毎日の生活を送っております。