ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅は先ず姿勢から

2008-01-28 09:44:37 | 座禅
 座禅の姿勢は、肩の力を抜いてリラックスすることから始まります。 私達は、毎日の生活の中で、意外とあちこちで肩に力が入っている場合が、多いものです。 話に夢中になっているときでも、ハッと肩に力が入っているのに気がつき、あわてて肩を揺らして力を抜いたりします。

 ちょっと低い座布団を敷いて(胡坐を組みにくい人は座布団を重ねて敷きます)、胡坐を組みます。 胡坐の組み方は色々ありますが、どのような組み方でも構いません。 何故、胡坐がよいかは、長くその状態を保てることと、体と心が一体になれるからです。

 頭のてっぺんが、天から引っ張られているような感じで上体を維持します。 胡坐を組んで上体を一度そのまま前に倒し、また上体を上に上げた形が良いとされています。 

 目は瞑ります。 座禅の時は目を半眼にしなさいと、ものの本には書かれていますが、イメージしやすいように、ここでは目を瞑ります。 口を閉じて鼻だけで息をします。 舌は上の歯の付け根にそっと付けておきます。 これは後日、自分自身でも分かってくることですが、体の中を回る気の主要な通り道になります。

 上体は姿勢を良くしようとして、反ってしまうと筋力が働きますので、長く座禅をすることはできません。 体の中の全ての筋力を抜いた状態を、保つことが大切です。 座禅の時の上体の姿勢は、立っているときでも,椅子に座っている時でも同じです。 普段の生活から、いつも肩の力を抜いた自然体の姿勢が、とても大切なのです。