ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

吃音(どもり)がきっかけで

2008-01-10 10:55:05 | 逆腹式呼吸
 新聞記事にある人のことが書いてありました。 小学校まではいつも首席で通していたのですが、中学校の受験で不合格になり、母親は息子の心を癒すために、少し離れた場所にある小学校で、浪人生活を遅らせることを決意したとあります。

 母親には不合格に心当たりがありました。 吃音のせいで面接が不出来だったのではないかと。 少年はいたずらっ子に窓の外に突き飛ばされ、それが原因でしばらく口がきけないことがありました。

 少年は翌年進んだ中学校で、充実した学園生活を送り東大に進みました。 やがてアメリカに渡り、昭和48年にノーベル物理学賞を受賞します。 その人物は、江崎玲於奈さんです。 浪人時代を振り返り、自主自立の精神が養われたと述懐しております。

 数多くの発明をし特許をとったその日に内に、全て無料公開した無欲の政木和三さんを思い出します。 子供の頃に、江崎玲於奈さんと同じような吃音(どもり)に悩み、お医者さんから呼吸法を行うように進められました。 軽く吸ってから、しばらく息を止め、ゆっくり息を吐くという呼吸法です。

 それを繰り返すうちに、次第に長くできるようになり、1分間に1呼吸ということまでできるようになったのです。 勿論、吃音が治ったのは言うまでもないことです。 問題はその先です。 息を長くできるようになったら、脳がα波からシーター波に変化し、脳そのものが活性化し、脳の開発率も高まり、数多くの発明ができるようになったのです。

 政木さんは、必要以上の報酬を貰うことを潔しとせず、発明は世のため人のためにするものだと思い、全ての発明を、特許をとった即日に無料公開をするということを、続けました。 政木さんは頭の中でひらめくというよりも、天からの叡智ーサジェスチョンで発明がなされてきたとも、述懐しておりました。 無欲になれるということは、どんなに素晴らしいことなのでしょうか。 凡人の私には、なかなかできないことではあります。