ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

臍下丹田の活性化を目指す

2008-01-04 10:50:59 | 座禅
 私達は、お母さんのお腹の中にいる時には、全ての人が胎息という呼吸をしながらも、へその緒を通して栄養分をもらい、成長していきます。 お母さんのお腹の中から出た瞬間に、おぎゃーと大きな声を出して生まれてきます。 お腹の中での胎息から、体外に出てからの肺呼吸に変わる瞬間に、大きな声を立てるのです。 
 私は、自分自身で胎息をしながら座禅を行いますが、そのようなことを座禅の雑念の中で、感じるのです。 よく、生まれてきてからの自分の経験ではないことを、自分が経験したかのように話す子供がいると聞きます。 胎児は、お母さんのお腹の中で、気を通してあらゆる出来事を感じる能力を持っています。 胎教の大切さは、そこにあるのです。 先日も、訊ねてきた人に話したところ、実は自分の子供もそうだと話してくれました。

 口を閉じ鼻だけで息をし、軽く吸って(大きく短時間で吸っても良い)ゆっくり10秒以上かけて吐きます。 吐く時に体の中へ吐くイメージで行います。 それが逆腹式呼吸という呼吸法です。 ひたすら単純な呼吸法を繰り返すだけで、私達自身が、本来持っていた気感を取り戻すことになってきます。 感じやすい人と感じにくい人の差はありますが、逆腹式呼吸になれ、真面目に1時間も座禅〔静功)続けていれば、その内に臍下丹田が心臓のように鼓動し、活性化します。

 逆腹式呼吸のやり方さえ間違えなければです。 イメージで体の中へ息をゆっくり吐くという単純な呼吸法で充分なのです。 親しくしている友人は、一緒に何回か座禅を1時間行ったのですが、2,3回目から頭の中が何かもやもやすると話してくれましたから、ちょっと真面目に座禅を続けてもらえれば、もっと変化を感じるはずなのですが、私には色々理由をつけて取り組めないことを話します。

 臍下丹田が心臓のように鼓動を始めれば、不養生しなければいつも健康でいられます。 例え時として不養生したとしても、すぐに回復するか軽くて済みます。 私自身は、座禅〔静功)を始めた初日に、百会(頭の丁部にあるツボ)が活性化した経験を持っていますが、息をイメージで体の中へ吐く、イメージしながら体の中へ息をはくという極めて単純な呼吸法で、気を感じることに繋がってくるのです。

 残念ながら、気は科学的に解明されておりませんし目には見ませんが、実践するなかで自分自身で体感していただくほかありません。 臍下丹田が心臓のように鼓動し活性化すれば、体の中の気はスムーズに流れ、気が脳を優しく刺激し癒してくれるのを、実感できるに違いありません。