ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

親をみて子は育つといいますが-1

2005-10-11 08:17:41 | 自分
 子供は親を見て育つといいますが、私についてもそう言えます。 両親が始めて結婚して間もない頃のことは、母からしか聞いていませんので想像でしかないのですが、尋常高等小学校しか出ていない父は、勤めから帰ってくると生まれたばかりの姉と私などがうるさいために、箪笥を前に出して箪笥の後ろでよく勉強をしたといいます。 
 今で言う大検(大学受験検定資格)をとり、昔から走るのが好きなもので(長距離)暇を見てはよく走っていたそうです。 何でも順調に行けばよいのですが、全てがよく回転していくとは限りません。 どうして終戦後に上野広小路で電気店を開けてかは聞いておりませんが、小さいながらも電機の積算計やモーターを売ったりしてとてもよく売れ、ひと財産を築いたといいます。 銀座5丁目に今で言うクラブのようなキャバレーのようなものまで始めたりしました。
 品物がないときで、店に並べればすぐ売れたものですから、盗品を扱ってしまい結果的には父はしばらく牢の中へはいることとなりお店もたたむことになりました。 私が小学校へ入るか入らないかの時期だったと思います。 その後、父は器械いじりが好きだったせいか、ワイヤー方式ではない精密機械のような電気的な方向指示器の発明をしたのち、株、相場に手を出し、ひと財産、ふた財産をなくすことになりました。
 小学校6年の夏休みにいつもいく母の姉のいる明石の親戚の米やさんから帰ってきて、母がふた財産で買った大塚の家の方向ではなく、違う方向に行くではありませんか。 たどり着いたのは6帖一間の部屋でした。
 今、思うとそういうこともあるなということにもなりますが、その時のショックは相当なものでした。 5歳下の弟は別にして1歳上の姉も相当なものであったと思われます。 しばらく父もそこにはこれませんでしたが、弟が父がいてくれたほうが良いというので、6帖一間に親子5人が住むことになりました。