閑居シニアの写真館

リタイヤして30年、いろいろと写真を写し続けています。最近は身近な風景を見たまま気ままに写真を楽しんでいます。

府中市 郷土の森 3

2016-01-17 10:13:20 | 府中市 郷土の森

旧越智家住宅(ハケ下の農家)

立川段丘の崖下(ハケ)に広がる水田地帯で、江戸時代後期より昭和に至るまで使用された越智家。

それをこの郷土の森に移築したもの。

昔懐かしい藁ぶき屋根の農家だ。

広い板の間に囲炉裏が切ってあり、奥の和室には箪笥、長火鉢等が置かれていた。

戦時中に疎開していた先の農家を思い出した。

関西と関東の違いはあるが似たような造りだ。

囲炉裏の周りで農家の人達と茶を飲んだりした。

今となっては懐かしい。

土間には臼杵と、藁を打つ木槌が置かれていた。

疎開中には学校から帰るとこの槌で藁を叩き、柔らかくしてから草鞋を編んだ。

明日、学校に履いて行くものだ。

中学2年だったが通学には靴が無く、下駄か草鞋履きだったが草鞋履きの方が多かった。

通学には歩くしか方法が無く、片道一時間半ほどかけて歩いて通学したものだ。

草鞋履きで砂利道を歩くのは足が結構痛く、辛いものがあった。

壁には草鞋が下げてあった。

懐かしかった。

物であふれる現代では考えられない時代だった。

戦時中に疎開した時の事をまざまざと思いだし、しばし縁側に腰を下ろしていた。


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