桔梗門
ソニー サイバーショット HX30V
手前の櫓の名まえは隅櫓?長年東京に住んでいて、皇居の櫓の名前も分からない。つくずく恥ずかしいと思う。
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東京マラソンの時良く紹介される櫓なのに、不勉強もはなはだしい。
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ここは桔梗門、何故かここの名前は記憶にあった。人間の記憶など関心が薄いほど曖昧なものなのだと思う。
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桔梗門から二重橋前に出る。この風景だけは私の生まれる前から全く変っていない。
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この場所は私にとって社会に出て第一歩を刻んだ思い出の場所だ。写真を職業として選び、5年間の写真家の助手生活を終り実社会に出た最初の仕事場だった。
時代は昭和20年代後半、日本中仕事が無く大変な就職難の時代だった。まだ出版界など充分復活せず、写真の需要などゼロに近い時代だった。
そんな時、現在の「はとバス」の前身「新日本観光」と言う会社が創立され、そこの写真部に就職することが出来た。観光バスが東京見物する途中皇居前で記念撮影をし、観光が終わるまでに写真を作り、バスに届けると言う仕事だ。二十二歳の時だった。(ちなみに月給は7000円)
私は二重橋前で、記念写真を撮影するのが仕事だった。その後、浅草雷門前、歌舞伎座前と撮影場所は変ったが、兎に角二重橋前が始まりだった。
半年ほど経って、自分はこんな仕事をするために写真を勉強したのではない、いっぱしの写真家になるのが夢なのだと、その会社を辞めてしまい浪人生活に入った。