JAL再建計画に信憑性なし

 郷秋<Gauche>が云ったのでも書いたのでもない。昨日手元に届いた『日経ビジネス』の記事のタイトルである。大見出しの下には「体裁優先で、効果的な経営体制は二の次か。再建計画も実は形式的な内容で、再生は怪しい。2次破綻も視界に入ってきた。」と、手厳しい。

 ところで、高コスト体質の象徴として悪者とされてしまった気の毒なJALの747ジャンボジェット。全37機がすべて売却されると報道されているが、会社更生法適用申請から一夜開けた20日、最初の1機が日本を離れてんんんンyyんいったようである。しかしこの747、元はJALの旅客機として使われていたものが貨物機に改造され、ほんの一ヶ月前にJLAがあらためて受領したばかりの機体のようである。こんな一つを見てもこれまでのJALがいかに高コスト体質であったのかがわかろうというものだ。

 ちなみにN742CKと云う登録記号をつけて成田を飛び立った真っ白い元JALの747-446(BCF)のJAL在籍当時の登録記号はJA8072。1989年に製造され、1990年1月26日にJAL機として登録され、どうやらアメリカの航空貨物専門のエアライン、Kalitta Airに売却された模様である。登録記号がわかるとその機体の生い立ちなど色々なことがわかってしまうから面白い。


 今日の一枚は、747と共に経費削減の為に早晩姿を消すことになるMD-90。JASから移籍してきた機材だが、当時でさえも同クラスの737-400が有り、運行乗務員のライセンスや整備コストを考えた時、早期にリタイヤの必要な機材であった事は素人にもわかる。こういった機体を10年も使い続けてきたのもまた高コスト体質の一端である(航空機ファンとしてバラエティに富んだフリートであって欲しいと願うのとはまったく次元の違う問題)。なお、MD-90が担ってきた路線は737-800あるいは更に小さなエンブラエル170、CRJ200、DHC-8-Q400などが受け持つ事になるのだろうが、特にエンブラエルとCRJ200は、これから登場するMRJも絡めての機材の統合が進むことになるんだろうな。
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