今日の神奈川新聞9面に「(横浜)市立高 魅力発信を —大学合格者数に目標値ー」と云う記事。
高校在学生とこれから高校に進学しようかと云うお子さんを持つ保護者の皆さんにとって最も関心があるのは「どの高校に行ったらどの大学に入れるのか」、更に「その大学に入ったらどの企業に就職することができるのか」でしょうか。そうなのでしょうね。だから横浜市立高校が国公立・難関市立大学への進学を数値目標として示す訳です。
国公立・難関市立大学に進学さえすればお子さんの未来はバラ色、安泰ですか?
知育、しかも受験対策に特化した教育が、子ども一人ひとりが持って生まれた個性の伸張や人格の陶冶と引き換えになされるのだとすると、その子さんの未来も日本の将来も大いに怪しいと郷秋<Gauche>は思うのです。
例えば国会議員の数々の不祥事。多くが国公立・難関市立大学卒業の国会議員にあって、あらゆる種類の不正と不法行為が行われ、不適切な発言が繰り返され、これが議会の伝統とばかり、庶民には理解のできない下品なヤジがまかり通る国会。そこには品性のかけらも感じられません。
主として経済面で幸せに生きることと、高学歴・良学歴がある部分オーバーラップする社会において、それを必要悪として是認するや否や。人間としての真の豊かさとは何なのか、自分らしく生きるとは何なのかを改めて考えざるをえない横浜市立高の進学実績数値目標でありました。

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、大抵が大木故に間近で花を見る機会が少ない桐の木の花。落下した花を見つけて初めて開花に気づく、そんな桐の木の花です。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載している「恩田の森Now」に4月24日に撮影した写真を4点掲載いたしました。小雨に濡れて文字通り緑滴る森の様子をどうぞご覧ください。
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