今年最初の月見草、開花



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 青葉山荘の玄関前で今年最初の月見草が咲きました。昨年の零れ種から二株ほど葉を茂らせていたのですが、その内の一株で、華奢な躯体に似合わない大ぶりの花を見事に咲かせてくれました。二株ともに後に続く複数の蕾が膨らみつつありますので、これからしばらく楽しませてもらえそうです。

 月見草が咲くと、毎年書いておりますのでもう「眼に胼胝(たこ)」ができている方も多いかと思いますが、しつこく書いておきます。
 白い花を咲かせるこれが「本物の月見草」です。茎は3ミリほどで草丈は20〜40センチの華奢な体の先に直径5〜6センチ(本日開花のものは7.5センチ!)ほどの四弁の大きな花を咲かせます。

 多くの皆さんが「月見草」と聞いて思い浮かべる荒れ地で咲く黄色い花は、同科同属(アカバナ科マツヨイグサ属)の待宵草(まつよいぐさ)、大待宵草(おおまつよいぐさ)、雌待宵草(めまつよいぐさ)等です。これらは時に「月見草」(宵待草とも)と呼ばれることがありますが、文学的あるいは情緒的にはOKとしても、植物の名前としては間違いです。

 この勘違いを世に広めたのが太宰治で「富嶽百景」(1939年)のなかで「富士には、月見草がよく似合う」と書いたことが間違いの元だと郷秋<Gauche>は考えているのですが、いかがでしょうか。興味を持たれた方は下記をご覧いただけたら嬉しいです。

「太宰も筆の誤り」の現場を訪ねる(2009/09/06)
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/4ac674621846a5393a16294b6b83f2f1

以下、郷秋<Gauche>が書きました月見草(ツキミソウ)関連の主な記事の一覧です。
今年最初の月見草、開花(2024/04/19)
暗がりの中ですくっと立つ純白の月見草(2023/10/13)
本物の月見草(2023/08/25)
月見草の開花(2021/05/26、タイムラプス風画像あり)
月見草の開花(2020/06/21、タイムラプス風画像あり)
今朝の月見草(2018/07/18)
咲き乱れる実家の月見草(2015/08/15)
月見草三色(2013/04/18)
郷秋の写真がNHK教育テレビに登場(再掲)(2011/04/08)
月見草(2006/05/20)
月見草(2005/05/10)

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影・掲載しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月13日に撮影した写真を6点掲載しております。森の桜たちをご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/b3c6ecfd4dd412a16dd04fb51d764d7d

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#月見草 #ツキミソウ #アカバナ科マツヨイグサ #一夜花 #太宰治 #富嶽百景 #富士には月見草がよく似合う

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