別れと出会いの季節


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 弥生三月、そして卯月四月は別れと出会いの季節。その別れの月もいよいよ残り少なくなってきた。
 長く学校に勤めた私にとっての三月は、年末師走よりも忙しい年度末、そして来たる四月は新年正月よりも新しい一年の始まりを強く意識する新年度の始まりであった。

 短くても二、三、四年、長い者は二十数年を過ごし学び、逞し成長した子供たちが新しい世界へと羽ばたいた後は、まさに「もぬけの殻」のような静かなキャンパス丘となるがそれもつかの間、四月には元気な年少児から、もう子供ではないぞと顔に大書した大学生まで、たくさんの新入生を迎えキャンパス丘は賑やかになる。

 そんな生活を四十数年。今ではそんな寂しさと喜びの季節は良き思い出となり、昨日と変わらぬ今日、今日と変わらぬ明日の繰り返しの日々であるがふと、職を去る最後の数年この季節、放課後の学びで子供たちが一年間使ったマリンバのメンテナンスをしていたことを思い出した。

 鍵盤楽器と云われることもあるけれど基本は打楽器であるマリンバは、ピアノや管楽器のように複雑なメカニズムを持たず、ヴァイオリンやチェロのような繊細さも持たない大らかな楽器。音板とつづり紐に注意をすれば、あとは脚部分の緩みの増し締めやキャスターへの注油など、素人でもできる程度の補修ではあったけれど。

 講師が使うバスマリンバを含めて5台あったはずのマリンバたち。一年間の使用による不都合は起きていないだろうか、今も子供たちのマレットに合わせて心地よい音を響かせているだろうか。そんな心配が頭をよぎった三月、年度末である。

 と云う訳で今日の一枚は、今年はここに来ての低温続きで開花が遅れているようだが、例年であれば今日あたりから咲き始めるキャンパス丘の枝垂れ桜。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは3月16日に撮影した写真を5点掲載しております。すっかり春景色となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/09ed876d326b4840a693287084250f88

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