Fマウント以外のニコンマウント?

 9月2日に発売となった、Nikon(ニコン)のニュータイプのレンズ裏蓋LF-4には「Fマウント」と刻印がされている。1959年登場のニコン「F」以降、ニコンのレンズマウントと云えば「F」マウントしかないはずなのだが(ニコノスRS用のR-UWマウントを除く)何故にわざわざ「Fマウント」と断っているのか。

 これはもう「Fマウント」以外のマウントが登場するからと云う以外の理由は考えられないな。それは多分(って云うか間違いなく)、レフレックス機構を持たないレンズ交換方式のデジタルカメラのための新しいマウントなのだ。ただ、イメージセンサーのサイズがAPS-Cなのか、噂されているように更に小さなものとなるのか、EVF内臓なのか、ひょっとして(可能性は相当低いが)レンジファインダーなのかは、わからない。

 現在では「Fマウント」以外には考えられないニコンのレンズマウントがが、実はニコン「F」登場以前には「S」マウントと呼ばれるレンジファインダー用のマウントが存在した。この「S」マウントを持ったレンズとカメラが飛び切り高性能であることが朝鮮戦争を取材した欧米のカメラマンの間で評判になり、その評判こそが今のニコンの基礎を作ったと云っても過言では無いほどなのである。

 新しいマウントを作るということはカメラメーカーにとっては大冒険であり、今後の業績を左右しかねない一大事なのである。例えるならば自動車メーカーが新しいシャーシやエンジンを作るのと同じことであるが、クラス毎に幾種類かの基本になるシャーシとエンジンがある自動車とは異なり、たった一つのマウントを何十年も使い続けるわけだから、カメラメーカーにとっての新しいマウントはクルマのシャーシやエンジン以上に重要なものと云えるかも知れない。

 果てさて「F」ではないニコンマウントを持つカメラが、いったいどんなものでいつ登場するのか、楽しみな一年になりそうだぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森のメインストリード。厳しい残暑が続きますがこの道には、ホンの少しですが涼しい風が吹いています。
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恩田の森、更新

 昨日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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