F1は噂に満ちている

 虚々実々、魑魅魍魎、五里霧中。常人には全く理解できないのがF1の世界。今日もまたF1の世界は多くの噂と謎の向こう側にあり、その実態がなんなのか、真実はどこにあるのか一向に見えてこないが、まっ、考えても見ればどこぞの国の政治の世界も同じであり、本当に知りたいことが全く見えないということは、別段珍しいことではないとも云える。

 と書いたからと云って。郷秋<Gauche>が日本の今の政治のと云うか、政権のありようについて論じようとしているわけでは、もちろんない。今日のテーマはあくまでもF1である。しかも特段大層なことを書こうとしているわけでもない。今日のF1関連のニュースを見て「F1は噂に満ちているなぁ」と感じたそのことを書くだけのことである。

 ロータスがトヨタと提携するかもしれないと云う噂。撤退したはずのトヨタが、ロータスと提携して、あるいはロータスを隠れ蓑にしてF1の世界に戻ってこようとしているとも取れる噂であるが、ならばホンダはどうする?

 ミヒャエル・シューマッハがもし2度目の引退をするならば、その後釜はスーティルかもしれないと云う噂。メルセデスとは2013年までの契約を有していると云われるミヒャエルだが、常に若いチームメイトの後塵を拝している哀れな姿を、そしてスーティルの生きの良い走りを見るにつけ、双方にとってそれが良かろうと思わせる噂。

 マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュが、セバスチャン・ベッテルの獲得に関心があるらしいと云う噂。1チーム2台エントリーを前提に考えれば、バトンかハミルトンのどちらかがチームを追われることになる。とならばその行き先がまたまた噂になる。

 では、これらの噂話が楽しくないのかと問われれば、答えは「否」。常人には理解しがたい噂もまたF1を彩る魅力の一つであることも事実。されど虚々実々、魑魅魍魎、五里霧中。F1の世界に噂多かれどその真実は何処に。判らぬからこそ面白く、だからこそF1は止められないのである。
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、厳しい残暑の日のなるせの森の尾根道。右側が東京都町田市、左側が横浜市青葉区である。
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