優勝はセバスチャン・ベッテル

 2009年F1第15戦日本GPが終了した。ドライバーズ選手権を戦う3人の内、一番遠かったはずのベッテルが優勝し、トップ、バトンとの差を16とし、バリチェロには2ポイント差まで詰め寄った。この調子でベッテルの快進撃が続けば、そしてバトンの不調が続けばベッテルのタイトル獲得も夢ではないが、残念ながら残り2レースはRed Bull RB5にとっては必ずしも得意なコースではないような気がする。

 それにしても3年ぶりの鈴鹿でのレースは荒れた。予選は勿論だが、本選終了まであと数周というところでセーフティーカー出動と、予想もしない展開。それでもベッテルは最後の数周で、一旦つまったトゥルーリとの差を再び開いて見せるなど完璧な勝利であった。

 トヨタ。前戦にグロックが2位となったのに続いて、今度はトゥルーリがTOYOTA TF109を2位表彰台に導いたが、どうしても一番高いところには届かない。トヨタ首脳陣ははその原因をドライバーに求めているようで、2010年には「大物」をそのシートに据えるのではないかとの噂が飛び交っているが、果たして本業の業績が未だに回復しないトヨタにその余力があるのか、郷秋<Gauche>には2010年参戦さえも怪しく見えてならない。(注:国内市場におけるトヨタの復調に騙されてはならない。トヨタが最も利益を上げていたのはアメリカ市場なのである)

 次戦ブラジルGPは2週間後。母国GPとなるバリチェロはこれまで以上の力を発揮するだろ。そしてベッテルは鈴鹿ほど速くはないだろう。肝心のバトンが急にシーズン序盤のような速さを取り戻すとも思えないことからドライバーズチャンピョンシップはブラジルでも決着は付かず最終戦、アブダビまで持ち越しとなることだろう。アブダビアブダビGPはブラジルの更に2週間後。消化試合を2戦続けてみるよりははるかに面白いことは云うまでもない。

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 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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