唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
通巻第17号

何だかバカの一つ覚えのように毎回紹介しているけれど、やっぱり今回も書かずにはいられないな。新潮社の季刊雑誌『考える人』の2006年夏号が4日に発売になった。通巻第17号、つまり季刊のこの雑誌が初号以来丸4年を経過して5年目に入ったことを意味するのだ。
『考える人』がいかに売れない雑誌であるかということは毎回しつこく書いてきたので、今回は書かないことにしよう。ひょっとすると私の知らないところで売れているのかもしれないし。
今号の目玉は『考える人』が選んだ「考える人」100人の写真だな。企画としては「戦後日本の『考える人』100人100冊」なんだけれど、郷秋<Gauche>的には「100枚の写真」だ。100人100枚、全部モノクロームだ。時代的にモノクロしか手に入らないものもあるから全てモノクロで統一したのかも知れないけれど、人の顔はやっぱりモノクロがいい。
柳田國男や岡本太郎なんか、ホントにいい。残念なのは、誰が撮影したものなのか、ほとんどクレジットされていないこと。田沼武能氏撮影のものが数点クレジットされている程度。これは失礼だ。
郷秋<Gauche>としてはページ中ほどのグラビアページ、「植毛と手刈り」も大いに気になった記事である。青山昭次氏が作る洋服ブラシの話であるが、何故気になったかというと、常々カメラ(外装)の埃払い用に、良いブラシが欲しいと思っていたからである。残念ながら記事を読む限りではOA機器用はあるが、カメラ用のブラシはないようである。OA機器用で代用できるかどうか、入手して試してみるのも悪くないか。
季刊誌「考える人」2006年夏号発売中 新潮社
B5判 304頁 定価1,400円(税込み)
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