唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
F1 2006年 第11戦フランスGPを振り返る
ミヒャエルの見事なPole to Win。しかし、この勝利は、ミヒャエルの、あるいはフェラーリの勝利ではなく、BS(ブリヂストンタイヤ)の勝利であったと、私は言いたい。
<フランスGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q1 / FL1 / Pit3 / BS
2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q3 / FL5 / Pit2 / MI
3位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q2 / FL2 / Pit3 / BS
4位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / Q5 / FL6 / Pit2 / BS
5位:キミ・ライコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q6 / FL4 / Pit3 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
7位:ペデロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス / Q8 / FL3 / Pit3 / MI
8位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q11 / FL14 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
BSはフランスの優勝で勝利数を99とし、もうひとつ勝てば、宿敵ミシュランの100勝に並ぶことになる。残り7戦での逆転は、勢いに乗るBSだから十分可能だろう。しかしそれはミヒャエルの勝利を、そしてアロンソの2年連続チャンピョンに黄色信号が灯ることを意味している。とは言え、いくらフェラーリが勝ち星を並べてもアロンソが2位に入り続ける限りは、ミヒャエルはアロンソに3ポイント及ばずシリーズ2位に甘んじなければならないのである。
ここで重要になるのがミヒャエルの僚友、フェリペ・マッサ。現在ドライバーズ・ポント5位のマッサがチャンピョンシップに絡んでくるのである。つまり、マッサがミヒャエルに続き2位でフィニッシュ、そしてアロンソが3位だとすれば、ミヒャエルとアロンソのポイント差は4となり、残り7戦で逆転が可能になるのである。だからこそ今回のレースでアロンソは、タイヤのパフォーマンスが落ちるリスクを覚悟の上で、スタート時に予定していた3ストップを変則2ストップに変更してまで、2位にこだわったわけである。
もっとも、残り7戦全てをミヒャエル、マッサの1-2の結果を残せる保障はどこにもないから、アロンソ有利は変わらないけれど、今年のチャンピョンシップが決定したかに思えたシーズン折り返し前と比べれば、俄然レースが面白くなったことは確かである。
ここで二人以外についても少し見ておきたい。
トヨタ。予選4-5位から本戦に臨んだトヨタだが、トゥルーリがブレーキトラブルでリタイヤするも、2回ストップの作戦によりラルフが4位フィニッシュ。FLは6位にあたる1'17.809を記録。フェラーリには及ばないがルノー、マクラーレンに次ぐタイムである。これもBSタイヤによるもの。トヨタの未来派BS次第だが、来年のワンメイク化に向けては大きなアドバンテージとなろう。
ペデロ・デ・ラ・ロサ。急遽モントーヤの代走となったが、7位フィニッシュでその役目を十分に果たしたといえるだろう。実力派そろいの3rdドライバーの中にあって、レースドライバーとしても通用する速さを持っていることをFL3位のタイムでアピール。次戦も期待したい。
ホンダ。お話にならない。チームの構造改革の影響なのか、まさかの体たらく。こんなレースのために多額の資金が投入されていることに株主及びホンダ車ユーザーは大いに怒るべきであろう。
さて、SA。期待をしていたわけではないけれど、あまりにも寂しいSA05最後のレースとなったが、2006年シーズンにエントリーしたこと、つまり2007年、2008年に走る権利を得ることにこそ意味があったデビュー故に、SA06登場までをつないでくれたマシンとして、ファンの間で語り継がれることになるだろう。もっとも、SA06もまた「急造マシン」。05より2秒は速いと言われているが、ほとんどテストを経験しないままの実戦デビュー故のトラブルは覚悟しなければならない。過剰な期待は禁物である。
今日の1枚は、ようやく名前が判明したルドベキア。園芸種が多いらしく詳しい名前はわかりません。郷秋<Gauche>としては止まっている蝶の翼端に注目いただきたいところです。
<フランスGP決勝レースの結果>
1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q1 / FL1 / Pit3 / BS
2位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q3 / FL5 / Pit2 / MI
3位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q2 / FL2 / Pit3 / BS
4位:ラルフ・シューマッハ / トヨタ / Q5 / FL6 / Pit2 / BS
5位:キミ・ライコネン / マクラーレン・メルセデス/ Q6 / FL4 / Pit3 / MI
6位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q7 / FL9 / Pit2 / MI
7位:ペデロ・デ・ラ・ロサ / マクラーレン・メルセデス / Q8 / FL3 / Pit3 / MI
8位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q11 / FL14 / Pit2 / MI
Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。
BSはフランスの優勝で勝利数を99とし、もうひとつ勝てば、宿敵ミシュランの100勝に並ぶことになる。残り7戦での逆転は、勢いに乗るBSだから十分可能だろう。しかしそれはミヒャエルの勝利を、そしてアロンソの2年連続チャンピョンに黄色信号が灯ることを意味している。とは言え、いくらフェラーリが勝ち星を並べてもアロンソが2位に入り続ける限りは、ミヒャエルはアロンソに3ポイント及ばずシリーズ2位に甘んじなければならないのである。
ここで重要になるのがミヒャエルの僚友、フェリペ・マッサ。現在ドライバーズ・ポント5位のマッサがチャンピョンシップに絡んでくるのである。つまり、マッサがミヒャエルに続き2位でフィニッシュ、そしてアロンソが3位だとすれば、ミヒャエルとアロンソのポイント差は4となり、残り7戦で逆転が可能になるのである。だからこそ今回のレースでアロンソは、タイヤのパフォーマンスが落ちるリスクを覚悟の上で、スタート時に予定していた3ストップを変則2ストップに変更してまで、2位にこだわったわけである。
もっとも、残り7戦全てをミヒャエル、マッサの1-2の結果を残せる保障はどこにもないから、アロンソ有利は変わらないけれど、今年のチャンピョンシップが決定したかに思えたシーズン折り返し前と比べれば、俄然レースが面白くなったことは確かである。
ここで二人以外についても少し見ておきたい。
トヨタ。予選4-5位から本戦に臨んだトヨタだが、トゥルーリがブレーキトラブルでリタイヤするも、2回ストップの作戦によりラルフが4位フィニッシュ。FLは6位にあたる1'17.809を記録。フェラーリには及ばないがルノー、マクラーレンに次ぐタイムである。これもBSタイヤによるもの。トヨタの未来派BS次第だが、来年のワンメイク化に向けては大きなアドバンテージとなろう。
ペデロ・デ・ラ・ロサ。急遽モントーヤの代走となったが、7位フィニッシュでその役目を十分に果たしたといえるだろう。実力派そろいの3rdドライバーの中にあって、レースドライバーとしても通用する速さを持っていることをFL3位のタイムでアピール。次戦も期待したい。
ホンダ。お話にならない。チームの構造改革の影響なのか、まさかの体たらく。こんなレースのために多額の資金が投入されていることに株主及びホンダ車ユーザーは大いに怒るべきであろう。
さて、SA。期待をしていたわけではないけれど、あまりにも寂しいSA05最後のレースとなったが、2006年シーズンにエントリーしたこと、つまり2007年、2008年に走る権利を得ることにこそ意味があったデビュー故に、SA06登場までをつないでくれたマシンとして、ファンの間で語り継がれることになるだろう。もっとも、SA06もまた「急造マシン」。05より2秒は速いと言われているが、ほとんどテストを経験しないままの実戦デビュー故のトラブルは覚悟しなければならない。過剰な期待は禁物である。
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今日の1枚は、ようやく名前が判明したルドベキア。園芸種が多いらしく詳しい名前はわかりません。郷秋<Gauche>としては止まっている蝶の翼端に注目いただきたいところです。
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