Nikon、快進撃

 これまで、デジタル方式一眼レフではキヤノンの一人勝ちと言われてきたけれど、どうもここに来て様子が変わってきたらしい(こちらの下から1/4程のところにある販売台数シェア推移を参照あれ)。

 デジタル方式一眼レフは2強とその他大勢と言う図式が定着していた。2強とは言ってもキヤノンはニコンの倍程も売っていたし、その他大勢とはいっても3社だけ。この3社(オリンパス、ペンタックス、コニカミノルタ)はどれもシェア10%程のところをウロウロしておりニコン、キヤノンにはとても太刀打ちできる状態ではない。
 
 こちらのシェア推移グラフをご覧いただければお判りの通り、わずか半年の間にキヤノンは30%もシェアを落とし、落としたシェアの半分をニコンが奪い、半分を下位3社で分け合った格好となっている。

 注目はだ、伸びるニコンがシェアを落としたキヤノンを捉え、更には逆転しようとしていると言うことだ。ニコンとキヤノン、その企業規模を考えればとても太刀打ちできないはずのニコンがシェアでキヤノンを上回るとは、これは大したことだぞ。クルマで言えばホンダがトヨタを追い越すようなものだ。

 さて、このニコンの快進撃の原動力は今年春に登場したD70sD50であることは間違いない。特にD50は高性能をわかりやすい形で包み、フィルム方式一眼レフ中級クラスの価格で売り出したのだから売れないわけがない。そしてトドメは12月16日発売のD200である。

 D200はハイエンド・アマチュア向けの機種であるが、そのスペックはプロ用としても十分な内容であり、特に防塵・防滴を施したマグネシウム合金製のボディーなどはプロユースを意識したもの以外の何物でもない。

 キヤノンとしてもここで引き下がるわけはないから、ニコンの天下がいつまでも続くものでないとは思うけれど、このデジタル方式一眼レフのシェア争いは面白くて当分は目が離せないぞ。

 しかしだ、シェアこそ一番ではないけれど、プロのカメラマン・写真家から絶大な支持を得るニコンだからこそ「持つ喜び」もあろうと言うものだが、ニコンがシェアトップとなると、クルマで言えばトヨタだ。D200はクラウンの下のマークⅡと言うところか?お乗りの方には申し訳ないけれど、郷秋<Gauche>としてはそれはいやだぞ。

 ニコンはシェア的にはキヤノンの下がいい。D200の売れ具合も5Dの下でいい。あんまりメジャーになってしまってはニコンの価値が下がるではないか!


そんな訳で今日の1枚は、いま売れに売れているニコンD200で撮影したもの。
[ 撮影 : なるせの森 ]
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