福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

インターナショナルな日

2009-06-12 | 国際交流

昨日は九州大学歯学部とJICA(国際協力機構)がコラボして毎年4か月間ほど行っている歯学教育コースの講義に出かけました。
午前、午後ともまる1日担当だったのですが、午後は国際ボランティアでトンガに2年間滞在した小児歯科医、F先生に講義をお願いしました。先日の小児歯科学会でのポスター発表やご本人の現地での活動の話を聴いて、参加している途上国の歯科医師にとっては非常に役に立つ内容だと思ったからです。
以前のコースと比べると参加者数が少なくなっており、やはり日本の経済状態と関係あるのかも知れません。このコースの色んなお世話をしている研修監理員の方によると、今年は皆レベルが高く、活発であるとのことでした。
私は小児歯科の内容が中心で、先日のブログでも書いたグラスアイオノマーを使用した予防的治療法などを講義しました。この方法はARTと言って、元来治療設備や機材が不十分な環境下での公衆衛生的な治療法ですので、途上国での歯科では有用な手段なのです。
午後のF先生の講義も聴かせてもらい、少しコメントもさせてもらいました。
とにかく1日中英語環境で講義したり質問を受けたり、ディスカッションをしたりと、慣れないことですので割と疲れましたね~。


F

午後のF先生の講義風景。研修員にちょっと質問を振ると、皆活発に意見を述べたり、交換したりしていました。F先生の英語も益々流暢で、負けそ~(語学に勝ち負けはないんですけどね)。
楽しくためになる講義でした。




講義終了後にピクチャータイム! この中に日本人は二人いるのですが、誰か判別つきませんよね。
チリ、ホンジュラス、サモア、スリランカ、ウルグアイからの面々でした。





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福岡市民の歯を守るつどい

2009-06-08 | できごと
現在、歯の衛生週間の真っただ中ですが、昨日は福岡市歯科医師会主催の「福岡市民の歯を守る集い」で小児歯科相談コーナーを担当しました。
午前中は大名小学校でドッジボールサークルのお世話をしていましたが、こちらのイベントは午後の部担当でお昼過ぎに歯科医師会館に着きました。偶然というか、入り口でバッタリ当院の三つ子の患者さん家族に出会いました。
今年は参加者が若干少なめのように感じましたが、小児歯科に関しては市外からの家族連れでの相談も少なくありませんでした。合間の時間で他のコーナーもどんな風かな~と思って覗いてみたのですが、咬合力測定コーナーを九大小児歯科の後輩たちが担当していましたのでちょっと挨拶。たまたまというか、隣のコーナー担当の小児歯科開業医のR先生に頼んで写真を撮ってもらいました。
ちなみに以前の6月4日虫歯予防デーが現在の歯の衛生週間になったのは昭和33年だそうですね。結構昔。
今でも「虫歯予防デー」と言っているある小児歯科の先生がいるのですが、それはそれでいいか~。でも、ライフサイクルを考えると当然虫歯予防だけではない時代ですよね。






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紫陽花そしてドッジボール

2009-06-07 | できごと
中央区子ども会では毎年球技大会を7月下旬に催しています。ソフトボールとドッジボールの校区対抗戦です。
大名校区は児童数が減少してはいますが、特にドッジボールは何とかチーム編成をして参加に努めています。
今年も公民館サークルという形で、地域の体育指導員の監督のもとで、球技大会に向けて参加募集をして練習が始まりました。今年度は子ども会育成会の予算が若干多めにとれそうですので、ユニフォームを新調して、少しでも子どもたちがその気になって頑張れるようサポートしてあげたいと考えています。
梅雨前で天気ははっきりしませんが、雨に似合う紫陽花の季節ですね。
大名小学校東門から校内に入ると、シンボルの榎の木の所に紫陽花が咲いていました。









今日は説明会に続いて、とりあえず基礎練習から開始。他の行事の影響で参加者が少なめでしたが、特に5、6年の女子、頑張れ~~。




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今日の出来事

2009-06-05 | できごと
午前中は小学校の歯科健診。中央区で最も児童数が多い小学校で1000名弱。歯科医師も8名で担当しましたので2時間少しで終了しました。
毎年感じることですが、虫歯の数は減少して来ていますが、一部の児童が数多くの虫歯を持っているという個人差が大きくなっています。歯並びかみ合わせについては、低学年で永久歯前歯が出てくる時期の多少のデコボコは当たり前ですから、厳密にチェックしません。それを差し引いても問題のある児童は少なくありません。歯磨きや歯茎の状態も程々と思いましたが、一部にひど~い状況の児童がいます。
「何だか見たような矯正装置が入っているな~」と思って児童の名前を見ると、最近治療を始めた当院の患者さんでした~。
先月健診に行った中学校はこの小学校に隣接しているのですが、比較してみると、歯並びかみ合わせ、虫歯、歯周病が、中学校ではより明らかにまずくなっていますね。
虫歯率も初発年齢は遅くなっていますが、思春期を過ぎる頃から増加して、大人ではあまり減少していないという最近の統計があります。まさにそれを感じました。
今日は休診日にしていましたので、雑用を済ませに自転車でアチコチ。
職場での用を済ませて帰り道に知り合いがオープンした「美登屋」のところで、オーナーに呼び止められました。知り合いの方と一緒で、ちょっと歯科相談。冷たいそば茶をごちそうになりました。
今から子ども会育成会の月例会です。その後は小谷酒舗のカクウチか?
そういう6月の金曜日。



私も入れて、オヤジ3名。右がオーナーのSさん。左はデザイン関係+ポータルサイト運営のTさん。




開店お祝いに小さい絵をプレゼントしました。




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一見出っ歯の原因は?

2009-06-04 | 歯並び、矯正の話
当院の歯科矯正相談で一番多いのは歯並びの問題、すなわち永久歯前歯が生えてきた時期のデコボコです。次いで多いのが噛み合わせの問題で、乳歯および永久歯で前歯が逆に噛んでいる反対咬合、前歯が出っ張っている上顎前突です。
今回は上顎前突についてお話します。
下の写真の患者さんは特に上の真ん中の前歯2本が突出して口が閉じにくく、いつも上の前歯が見えている状況です。また、上唇の緊張が弱く、また下唇がいつも上の前歯の裏側に入り込んだ状態でもあります。
上顎前突は
(1)上下の噛み合わせが前後的にズレている、すなわち上が前方、下が後方、両方のミックスでいわゆる本物の出っ歯
(2)歯のサイズが大きく上唇の緊張が弱いために前歯が突出する
(3)噛みあわせが深いため、下の歯が上の歯を突き上げるような状態になって前に出っ張る
というパターンがあります。もちろんこれらの原因が複合している場合も多いわけですが。この患者さんは(2)+(3)が原因と診断しています。この患者さんの場合、指しゃぶり癖がやや長引いていたという既往がありますので、その影響もあるかも知れません。でも噛み合わせがズレていない分、良かったです。
歯が大きいとはいえ、歯並びも大きいので、早期治療が功を奏する患者さんと思われます。まだ乳歯が残っていますので、全て生え変わるまで待っても治療が非常に難しくなるわけではありませんが、おそらく短期間に簡単な装置で治療が終了します。このような噛みあわせで、口唇や周囲の筋肉のアンバランスは明らかですので、このまま数年も放っておきたくないという理由もあります。



この写真では突出度合いは著しく見えませんが、もう少し横から見るとかなり前歯が出た噛みあわせで、下の前歯の先端が上の前歯の裏側の生え際付近で噛んでいます。



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指しゃぶりをストップさせるには?

2009-06-03 | 口の中の問題
先日の福岡小児歯科集談会の役員会の折、小児の指しゃぶりを止めさせる一方法として、「バイターストップ」というマニキュア状のコーティング材の話が出ていました。
コーティング材に苦味成分を配合して、爪に塗ることで指しゃぶりや爪噛みをストップする助けを目的とした製品です。おもちゃの塗料なども、舐めて問題ない色素が使用されていますが、同じ成分は幼児がおもちゃを口に持っていって事故が起こるのを防止するためのコーティング材としても使用されているとのこと。
3歳になる位までは、生理的に指しゃぶりをしたいという時期に入るのではないかと思いますので、苦味を経験させて無理やり止めさせるのはどうかと思います。
4歳以上くらいで、ある程度理解して「止めたいな~」というレベルまで周囲で持っていってもらうと、リマインダーと言って、自分が指しゃぶりをしていることを気づいて、それをストップさせたいという行動の助けになるのでは。
自分でも試してみましたが、1回爪に塗ってあげると(特に重ね塗りしたら)数日は効果が持続するようですので、ご希望があれば、ストップするための1方法として当院での塗布ができます。
塗っても止められない場合は、繰り返すことで子どもに想定外のストレスがかかる可能性がありますので、何回も塗るものではないだろうと考えます。
子どもによって止められるきっかけは様々でしょうから、飽くまでも一方法として捉えて頂きたいと思っています。ちなみに、正式な製品名は「MAVALA STOP 」でスイス製です。







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無理のない段階的歯科治療

2009-06-02 | 虫歯治療の話
特に低年齢児や障害を持っている子ども達では、むし歯→とにかく削って治療、という方程式は無理があることが多々あります。子どもの立場に立つと、かなり大変でストレスがかかることだと思います。
私自身の臨床で結構以前から取り入れている方法というかコンセプトがあります。この方法を助けてくれているのが、グラスアイオノマーセメントというフッ素が持続的に出る材料、そして最近のカリオロジー(むし歯学)です。グラスアイオノマーセメントは大学勤務時代に行っていた研究テーマのひとつだったことも助けになっています。
最近の業界の雑誌に徳島大学の有田准教授(この前の大阪の小児歯科学会でもお会いしました)の、「小児歯科における“smart material ”グラスアイオノマーセメントの応用例」 という記事がありました。
内容を読むとまさに私が行っている方法と同じだ~~。嬉しくなります。
初期むし歯部分は機械では削らずに、器具でむし歯で柔らかくなっている部分を取り除いてグラスアイオノマーセメントを詰めます。いわゆる理想的な詰め物というか治療法に比較して、格段に早く簡単に終われます。
またこのグラスアイオノマーは使用目的によっていくつか種類があって、初期むし歯で穴が開いていないようなレベルではコーティングしてむし歯をストップまたは元に戻すことも可能です。さらに奥歯の溝部分のむし歯予防に有効なシーラントの材料としても使用できます。何しろ簡単に短時間で可能なので、私も楽、患者さんも楽、保護者の方も楽という次第。
記事に「GIC(グラスアイオノマーセメント)は、直接う蝕病巣に充填することが可能で、最近は数か月間生存し得るが充填物下のpHに低下は見られず、細菌は冬眠状態のままで病巣が進行することはない」という記述があります。ここが他の材料と違うところ!!
完璧ではありませんがとにかく一旦治療は終了して、定期的に予防管理をしながらある程度の年齢になる、または慣れてきた段階で、最終治療を行います。
定期的に来院してもらうことで、保護者の方の予防への関心も高まって、治療後のお口全体の今後のむし歯予防にも繋がるのではないかと考えています。








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体育大会

2009-06-01 | できごと
昨日は長男の体育大会。曇りのち晴れであまり暑くなく爽やかな天気でした。
小学校と違って特に運営役割はありませんでしたので、保護者としてゆっくり競技を楽しむことができ、今回は楽でした。
わが子もですが、サッカー部やクラスの友人で我が家に遊びに来る子どもたちも結構知っていますので、彼らの活躍も微笑ましく見ることができました。小学校と比べるとなかなか迫力はあるわけですが、やはりまだ中学生、可愛さもいっぱいあり。
小学校と比較して、リレーなどあっという間に走り去って行きますので、なかなか良い写真は撮れませんね。










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