虫歯予防に最も効果的な手段は、フッ化物を適切に使用して取り入れることです。フッ素入り歯磨きは皆さん使用していることと思いますが、この虫歯予防率は25%ほどです。
これは正直大ざっぱな数値で、通常量の歯磨き剤を使用して、その後に通常どおりうがいをした条件下でのものと思います。
業界内では常識になりつつあるのですが、イエテボリ・テクニックという、虫歯予防効果を高める歯磨き剤の使用法があります。ちなみにイエテボリとは予防先進国スウェーデンの都市の名前。
これは、特に難しい方法ではなく、以下の方法で歯磨き剤に配合されているフッ素を有効に取り入れるということです。低濃度、頻回のフッ素使用は虫歯の再石灰化に特に有効といわれていますので、虫歯初期がある場合には特におすすめです。
①歯ブラシに成人では2cmの歯磨き剤をつける(3~6歳では5mm、6~12歳では1cmが目安)
②歯磨き剤を歯面全体に広げる
③2分間磨く(特に方法にはこだわらない)
④歯磨き剤による泡立ちを保つ(途中で吐き出さない)
⑤歯磨き剤を吐き出さずに、10mlの水を含む
⑥そのまま30秒間洗口する
⑦洗口した分を吐き出し、それ以上の洗口はしない
⑧最低2時間は飲食をしない
歯磨き剤使用後の唾液中のフッ素濃度の変化から判断すると⑧の最低2時間というのは厳しすぎると思います。30分からせいぜい1時間くらいでOKではないでしょうか。ここまでしっかりやらなくても、歯磨き後のうがいを控えめにすることでも有効と思われます。
ある調査によると、日本人は歯磨き剤は少なく、その後のうがいはしっかりという割合が多いそうですから、意識を変える必要がありそうですね。
こと虫歯予防に関しては、しっかりみがく以上にフッ素を上手に利用することです。
より効果的なのは、フッ素濃度は一緒ですが、基本うがいをしない家庭用フッ素ジェルの使用ではあります。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
最新の画像[もっと見る]
-
Okayama English? 15時間前
-
時代をつくった作詞作曲家 2日前
-
今日はカフェ・ランチ 2日前
-
スタディグループ講演会 3日前
-
スタディグループ講演会 3日前
-
スタディグループ講演会 3日前
-
スタディグループ講演会 3日前
-
アライナー矯正を小児期にどう取り入れるか? 4日前
-
Twilight time の美しさ 4日前
-
Twilight time の美しさ 4日前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます