前歯がかみ合っていない場合

治療前は上の前歯がかなり出っぱっていて、下の前歯と良好にかみ合っていない状況の中学生の患者さん。
このような患者さんでは時々あることですが、上の前歯をぶつけやすく、向かって左上の中切歯の先が外傷で欠けています。

遺伝的要因もあると思われ、奥歯の噛み合わせも前後的にずれていて、いわゆる出っ歯系の噛み合わせ。
上の歯の前から４番目、すなわち両側の第１小臼歯を抜歯して、マルチブラケット装置で治療。





欠けた上の前歯は治療前に修復しましたが、境目の着色が出てきましたので、近々再修復予定です。





前歯でかみ合っていない歴史が長い患者さんは、舌の位置も前方に突出しやすい要因があります。そのせいか、前歯がきちんと噛むように改善するのに期間がかかりました。
真面目に通院してくれて２年以上かかりましたので、患者さんの治療歴をふり返って、改善点がないか検討すべきと考えています。





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