学校健診でのむし歯データが毎年文科省から出されているのですが、虫歯数の減少傾向は続いています。
DMFと言って、虫歯、治療歯、喪失歯の合計を示す数値ですが、12歳児で0.82本となっています。ちなみに昭和62年が4.51、平成9年が3.34で1.00本になったのが平成26年です。
むし歯減少の原因は?
20世紀終わり位までは、日本は世界に遅れて虫歯の多い国でした。この時期、虫歯イコール削るという時代でしたから、歯科医の多い日本では治療もよく行われ、それがDMF値を上げている要素もあったと思います。
その時期の統計で、フッ素入り歯みがきの普及率が上がると、軒並みどの国でもむし歯率が減少していくというデータがすでにありました。
日本は、フッ素入り歯みがきを世界で最初につくった国にもかかわらず普及が遅れていましたが、21世紀になってかなり普及しました。もともと歯みがき頑張る国民性と、最近ではシーラントや歯科医院でのフッ素塗布も一般化して来ていることもありますが、国民全部を考えるとフッ素入り歯みがき、すなわちフッ素の効果は大きいと言えます。
もう一つ、12歳児のDMF値は比較の世界スタンダードではありますが、実際はこれ以降のティーンエイジャーで第2大臼歯の噛み合わせ部分、全般的に歯間虫歯が増えて来ますので、18歳くらいのデータが欲しいという話もあります。統計と言うことを考えると、どの国でもほぼ皆が学校に行っているこの年齢が適するというのも分かりますが・・・。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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