日本歯科医師会発行のタブロイド版会報からの話題です。
フッ化ナトリウム含有のうがい液使用での、虫歯予防効果は歴史的に実証されていて、最も効果が高い一つです。
海外では水道水に低濃度フッ素を入れている地域も多く、これも同等の高い効果が実証されています。
大分県からのレポートでは、県下のすべての小学校でフッ素洗口が実施されることになったとのこと。
九州では佐賀、熊本、長崎では実施され、高い虫歯予防データが出ています。
学校歯科医会からの、2020年、12歳児のDMFT(虫歯、虫歯治療、欠損歯数の合計)の県別比較データです。
12歳と言えばすべて永久歯が出そろったくらいの年齢で、乳歯虫歯は生え変わっていますが、これから先に中高生で永久歯虫歯が増加するという現状はあります。
グラフで、数値的に本数が少ない理由です。
確かに大分県は、全国的に虫歯が多い県なので、今後の減少が期待できますね。
因みに、福岡県は大分県に次いで虫歯が多い地域で、これは残念。
佐賀県は九州では先行してフッ素洗口を普及させましたので、かつてのワースト3くらいから、少ない県の一つになっています。
新潟が少ないのは、随分前に最初にフッ素洗口をスタートした県だからだと思います。
学校では昼食後に毎日1回集団で行うことが多く、自宅で行うよりルティーンになります。
自宅では洗口の習慣化が難しいことも多いので、当院では歯磨き時のフッ素ジェル使用、歯磨き後のうがいをしないか控える、ということをすべての患者さんにお勧めしています。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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