福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

噛み合わせの改善が優先

2024-03-22 | 歯並び、矯正の話

小学生高学年の患者さんで、かかりつけ歯科からそろそろ矯正治療が必要と言われ、セカンドオピニオンで来院されました。



奥歯部分しか噛み合っていない、開咬の患者さんです。



下方から見ると、すっかり噛み合っておらず前歯では噛めないのは明らかです。
機能的な問題は大きく矯正治療が望ましいのですが、最も難しいカテゴリーです。



前歯の傾斜度や、奥歯の噛み合わせから判断するに、反対咬合系のグループに属します。
舌の位置が前方下方と言う要素と関連していますが、訓練で舌位を改善するのはほぼ不可能です。
原因は分かっていても、実際的原因療法は不可と言う部類でしょうか。
従って、この時期に装置のヘルプを借りて、プレオルソで、できるだけ改善を期待します。
使用期間は1年〜1年半と予定しています。
どこまで改善するかは未知ですが、下顎成長が落ち着いた段階で、第2期治療がシビアにならないことを期待しての第1期治療です。
当院初診で以前の状況は分かりませんが、もっと早く機能面でのアプローチが望ましかったのでは、と考える1例でもあります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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