福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯並び治療ビフォー・アフター

2008-03-12 | 歯並び、矯正の話

小児矯正歯科治療の一例。
この患者さんは歯のサイズが若干大きいため、向かって左側2番目の歯(側切歯)が後ろ側から出てきて上下噛み合わせが逆になってしまっています。自然に改善する可能性は小さいでしょう。



この時期多少のデコボコがあったりハの字に傾斜していても、逆に噛んでいなければ次第に押し合いへし合いしながら歯並びの幅が拡大していき、並びも程ほどになるという良い変化があります。従って少し様子を見ることにします。
ところがこの患者さんの場合、裏側から出てきた歯が前に行けないため、自然の幅の拡大があまり期待できません。そこでこの時期に歯並び治療を開始することにしました。



幅を拡大(3か月)した後、スペースが出来ましたので、前歯の位置や傾斜を改善(4か月)しました。装置の調整は1か月1回ほどです。装置を外して、後戻りしないような固定を裏側でします(保定装置)。横の乳歯がほぼ生え変わるまでしばらく付けておく予定です。
単に歯を並べるのではなく、拡大するというこの時期特有の発育を促すような方法も組み込むわけです。
下の歯並びも問題ないわけではありませんが、上ほどではありませんので、生え変わり時期の自然の改善パワーを経過観察しているところです。


 

ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/

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